« 食欲の秋、素材の秋。各地から | Home | 10月最後の日 »
October 30, 2008
日本酒っていいな!米子の「ひさ」
ヤマモトヨウコの場合、ブログで書く内容はその日の出来事 ではない ことが多いです。「岡山に毎日行って、合間に沖縄に行ってまた岡山に行ったんですか?」と言われてびっくり。ちゃいまっせ。思い出し日記。今日ご紹介する「ひさ」は先週22日の話です。
21日の最終便で米子空港へ。お気に入りB737-800! 窓際がとれず通路席でしたが、出発間際になっても隣に誰もこない。やった〜っ窓際に移動だ!と笑いを噛み締めながら左を向くと、やや、あるべきはずの窓が……ない。
あ…、そういうこと。ヌカヨロコビ。
翌日、米子コンベンションセンターへ境線で向かう。
会議が終わり、米子の商店街を視察。ほとんどがシャッターで、想像以上に寂しい状況。そんなうす暗い商店街の中、ところどころ遺産ともいうべき店が!
松原ボタン店! 30年前から品揃えが変わっていないかも。とっておきが見つかりそう!
廃屋と見まごうばかりの店が多いなか、リノベーションして成功したおしゃれな店も。
とはいえ、こんな感じの店もドッコイ生きてる「ケイ食喫茶 キャープ」。キャープってなに?
1年間にいくつ売れるのだろう…の琴やさん。古い銀行をリノベーションした人気の「ドドド」
そんな米子の商店街で日本酒の素晴らしい品揃えの店が。その名は「ひさ」。以前から噂は聞いていたものの機会がありませんでした。最終便の飛行機まで持ち時間は1時間半。扉に準備中と札があるもののそうは言ってはおられない。
「何時からですか〜〜」と、入れてよモード全開で扉を開けて言うと、ご主人が奥でお品書き作成の真っ最中。
「まだなんですが…。でも、どうぞ!」
「やりましたね!!」同行してくれた鳥取県庁 Sさんと指ガッツポーズ。女子ふたりの眼力でしょう!(じょしか?)
十四代に九平次に磯自慢に雑賀に神亀。なんとなんと、全国の美酒が! 好みがいっぱい!
店主おまかせ3種セットがあるというので、ここはひとつ、地元酒中心でお願いしました。
そうきましたか! 千代むすびの強力ひやおろし、中央のゴールド色は16BYの山陰東郷、佐賀の東一。
日本酒は好きだけど「十四代」を知らないというSさん。「貴重なお酒なんですか?」
いいなあ、いいねえ、そうよねえ。普通はそう、かもしれない。
というわけで、Sさん向けにセットされたのがこの3種。「おいしいです〜っ!」と幸せ顔。
「緑川」といってもよくある緑川ではないとか。「雪洞貯蔵酒 緑」といってゆっくり熟成された純米吟醸酒。ほんとだ、この緑川は悪くない。ご主人やりますね。取り替えっこして二人で計6種を味見!
お酒のセンスがいい「ひさ」のご主人。境港市渡町出身とか。
「どうして境港でお店をしなかったんですか」
「人がいないでしょう(笑)」
お通しのシラスの刺身
「十四代」先日はなんと6種類揃ったそうです。とはいえプレミアム価格なんてことは一切なし!
王祿の生原酒、管理状態も文句なし!
よなよな日本酒ファンがつめかけると聞いてます。とはいえマイナーな日本酒。「ひさ」はホームページなし。商店街は人気がなし、どうやって「ひさ」を知るのだろう
「先日、初めてのお客さんが見えられましてね。どうしてうちを知ったのかと思ったらこんな話を聞かせてくれました
『米子の駅前で飲んでたんです。日本酒が好きで、続けて何杯も飲んでいたら、その飲み方を見てた隣のお客さんが声かけてくれましてね "あなた日本酒が好きなら、こんな店で飲んでちゃだめです。「ひさ」に行きなさい " って(笑) 店の地図を書いてくれました。声かけてくれた人は、いつもは「ひさ」で飲むのに、その日は地方からきたお客さんの汽車の時間がせまっていたため、仕方なく駅前で飲んでいたというんです』
いい話だなあ。日本酒好きはいい人が多い。いえ、いい日本酒が好きな人はいい人が多い。いや、いい日本酒を大事に飲む人は、いい人が多い…かな。
「ほんとに最終便で帰っちゃうんですか。飛行機は明日もありますよ」という店主とS女史の悪魔のような誘いには乗らず、時間ぎりぎりまで楽しませていただきました。
●ひさ
鳥取県米子市四日市町50
電話 0859-31-0505
検索したらこんなコメント発見!
http://blog.zige.jp/subaru/kiji/1742.html
http://blog.murablo.jp/daisen/theme/2126.html
Topics: shop, ご当地もの, 日本酒 | No Comments »