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December 28, 2009
85%を醸す新政酒造さんへ
メッセージが明確な佐藤さんのお酒はこのブログでも何度か紹介しています。
こと日本酒の企画設計とデザインは消費者に伝わりにくいものが多く
「オレの酒は飲めばわかる」的なお酒がほとんど。
飲ませる前に選ばせる魅力を考える佐藤さん。今までと切り口の違う企画力に感心しています。日本酒の突破口になるのではないかと注目!
一番驚いたのは「純醸もと」
80%も素晴らしい。味と価格が。そして今は85%があり。
祐輔さんが蔵に戻って大改革。どこもかしこも整理整頓、きれいです。さて、この便利な取手つきの米袋。ただ便利なだけではなく、袋の素材がポイントという。空気を通すので、乾燥しやすい精米後の米をこれに入れると、割れにくくなるのだとか。こういう小さな改善を積み重ねているそうです。
蔵内に入ると、原料処理担当の蔵人・古関さんさんがテキパキ仕事中。
見ていて気持ちいい動きです。祐輔さんが蔵に戻ってから、蔵人さんも総入れ替え。皆さん、あちこちで活躍していた先鋭メンバーなのだとか。
古関さん発明家。
昔の建物に「山ウ」の屋号!「やまゆ」→「やまよ」についてはコチラ
佐藤祐輔さんです。説明が的確でわかりやすい。感じもいい。センスもいい。もと、ジャーナリストで文章もうまい!
まっ、ハッキリ言って頭がいい。
麹室です。蔵内はどこも整然として美しい。
麹くんも幸せそう。爽やかさを感じる室です。
85%の米、大粒。
秘密兵器もいっぱい!
これは何かといいますと…キャスターつきの「古関箱」!祐輔さんのブログに詳しく。
こちらは出番待ちの出麹軍団。幸せな白。
壮観です!
タンクにかい棒を入れて様子をチェック。
間違えないよう、それぞれのタンクにカルテを準備。誰が見ても作業が一目瞭然になるようにしているそうです。
酒母ぷくぷく。酒母室も真っ白で、どこもかしこもクリーン!!
酒づくりには大量の布を使いますが、湿度が高い秋田ではなかなか乾きにくく、干している間、においがついてしまうことも。そこで大型の洗濯機に乾燥機を導入。布もクリーンをkeep!
お酒を搾るやぶたの部屋。
部屋ってどういうこと? と思われるかもしれません。そうなのです。やぶたは隔離されています。
やぶたの部屋は冷蔵庫です。やぶたのフィルター、真っ白! 汚い菌が発生できるわけがない状態にしています。
考えられる事はどこまでもとことん!という佐藤さん。超寒い冷蔵庫部屋で、その熱い話しを聞きました。超冷えましたが(笑)、佐藤さんはまるで平気そうでした(鍛え方が違います)。
酒づくりは企画設計を口でいうのはできても、それを狙い通りの味に仕上げるというのは大変な道のりです。
これがやぶたルームの扉。
きれいな味をつくるための工夫が随所にありました。
出品酒についての記事も面白かったのでぜひご一読を。
「おそらく一般消費者には、どうでもいいような些細な違いを死にものぐるいで競い合う訳です。」の一文に笑った笑った。
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