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November 14, 2007
三重 とよや勘兵衛 塩の煮魚
伊勢島国立公園五カ所湾、礫浦(さざらうら) の高台にある魚が評判の宿「とよや勘兵衛」さん。南伊勢町企画商工観光課の山本誠樹さんイチオシの宿です。
ご主人の羽根豊年さんは漁師であり、またこの地の自然を生かした魚の養殖も手がけています。もちろん「とよや勘兵衛」の料理人もつとめます。郷土料理をことのほか愛しているとか。今日はよろしくお願いします!
名物のヒラメの薄造りもきれいな味ですこぶる美味。
このほかに舟盛り、サザエの壷焼き、ブリしゃぶなどめくるめく登場。
「1週間分以上の魚をいただきました! 」と合掌していたら、ふすまの戸がガラリと開いて羽根さんが大皿を持って現れました。
熱気ムンムン、香ばしいにおいがただよってきます〜。
羽根さんが藁をかるくほぐすと中からタイが!
タイを塩で丸ごと包み、さらに藁で巻いて香ばしく焼いたそうです。藁のスモーク臭とタイのにおいがまじりあってインパクト大!
「なんという料理名なんですか?」
「まだ、名前がありません。明日の朝まで考えておいてください!(笑)」
さばいてみると、なんと内蔵付近からゆで卵(鶏の)が登場。ご主人、お客さんをびっくりさせるのが好きみたい(笑)。
タイの味はスモークよりも上品な香ばしさがあり、塩もいい加減!あっさりとついています。なんでもタイは最近、餌に竹炭を混ぜているとか「竹炭を入れてからタイの身が透き通るように白くなりました」だそうです。血管が見えなくなったとか。ほぉ。
そんな話をしているとご主人が
「じつは、郷土料理も食べてほしいんですわ。ここでしかない塩の煮魚で、隣町でも作っとらんのです」
「えっ塩の煮魚? 塩だけ? みたいですーっ!!」
「じゃ、少しだけ作ってきますぅ」
シルバー色の煮魚
生まれて初めて見ました!
塩だけの煮魚。作り方は2通りあって、ひとつは内蔵をとったあとの魚に(これは鯵)塩をまぶしてから薄い塩水で煮る方法。もうひとつは新鮮な魚をすぐ食べる時、濃いめの塩水を作ってそこにちゃぽんと入れて煮る方法。
塩だけで煮ると、魚のうまみがよりストレートにわかります。「私たちは醤油じゃなくて、塩煮のほうが好きなんです」とご主人と奥さん。写真は前者の方法で煮た塩の煮魚。
「明日の朝、新鮮な鯵が手に入ったら、直接塩水で煮るのも作りますわ」
カラスかあ〜 で一晩あけて
翌朝、お言葉通り。朝食のテーブルには、新鮮な鯵を塩水で煮た塩煮が登場!
ほんとだ夜とはちょっと違う(かんじ)。
伊勢といったら「伊勢海老」でしょうと、じゃじゃ〜んとみそ汁で登場!
晩ご飯でお刺身が出て、朝はみそ汁。なんとも贅沢、濃厚な味。
一泊二日でやまよは1ヶ月分の魚をいただきましたとさ。なむ。
みかんをいっぱい食べました。
とよや勘兵衛さんは「おとと料理 勘兵衛茶屋」というお店も経営。泊まらずとも食べられます。詳しくはホームページを参照。どちらも魚好きにはたまらない!!
〒516-01 三重県度会郡南勢町礫浦153番地
TEL 0599-64-2038 / FAX 0599-64-3333