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April 16, 2010
0411純米酒BOOK出版記念Party2 赤峰勝人さん
受付の3人娘。musmusコンちゃん、稲垣知子さん、愛ちゃん(新店舗準備中)です。
鳳楽師匠の大ファンという白隠正宗を醸す高嶋一孝さんと村田会長。(右)久保本家の久保順平さん、藤沢とちぎやの平井順一さん。坂戸屋の武笠陽一さん。
(左)「隆」を手に登場!川西屋酒造店の露木雅一さん。蔵と酒はこのblogに詳しく。(右)「伊勢の白酒」を醸すタカハシ酒造の高橋伸幸さん。醸終祭blog
三遊亭鳳楽師匠の司会でstart
「最近、襲名でお騒がせしております鳳楽です(笑)」
発起人の神亀酒造、小川原さんからご挨拶いただきました。
年々、お顔が温厚な亀さんそっくりになってきたように思います。
そして、この本で伝えたかったことをお話させていただきました。どうして「1日1合 純米酒」なのか。
「お忙しい皆さんに遠路はるばるお越しいただき恐縮しています。北は秋田、そして南は宮崎、そして大分。大分からは最も尊敬するお百姓さん、赤峰勝人さんが参加してくれました(「百人の女をイキイキさせるから百姓なんじゃ」by赤峰さん)
赤峰さんのことをちょっと紹介させてください。
畑と田んぼが12町歩。農薬も化学肥料も一切不使用。循環農法を唱って30年。特徴は「雑草、害虫、ばい菌」という発想がないことです。しかも、田んぼは”1本植え”で台風も関係なし。見事に実らせています。
すべては必要があるから現れるといいます。例えば、草は土壌の状態を現し、イネ科の草はミネラル不足、特にカルシウム不足のサインだと。だから草がはえたからと抜いて捨ててはダメ。土に返さねば永久に解決しないと。
草を土に返していくとだんだん土壌が整い、ハコベ、ナズナがはえてきます。草は土からのサイン。赤峰さんがよく言われるのが「敵はおらん」ということ。「大切なお草さまに除草剤を使うなんてとんでもないっ」
そして、虫も菌もすべては必要だから現れる。それを敵だ!にくいヤツめ…では、まったく解決にならないこと。悪いものが出たからやっつける農法では本当の循環農業はできないこと。「虫が喰うほど安全な野菜とよく言うが、それはまったく違う」=虫が喰う野菜は苦くて喰えんよ by赤峰さん。
日本の農家さんが全員、赤峰さんなら安泰ですが、そうではありません。米価が下がりつつある今の現状。米が余るから米粉に……そんな米づくりでは未来が危ぶまれます。
誰もが喉から手がでるようないいお米、高値で引き取られるようなお米を作ってもらいたい。
いいお米を一番欲する酒蔵さんに、いい米が渡り、美味しいお酒が納得いく価格で販売してもらいたい。今の日本酒は安すぎます(いいお酒に限りますが)。
そのいいお米がどんどん、つながる循環をつくるためにも、まずは、誠実な酒蔵が醸す、いい純米酒を飲む事だと思っています。
減反の面積分をカバーする簡単なことは「国民20歳以上が1日1合の純米酒を飲む!」これで減反分の面積でつくられるお米とピッタリの数字になります。飲めない人は1日1膳多く食べるのでもOK=まさに1日1善!
テーブルに料理通信5月号を置いています。記事のお手伝いをさせていただきました。今の日本酒には見方を変えることも必要だと思っています。本の話は後ほど君島編集長からいただこうと思います。今日は1日よろしくお願いします!」
てなことをお話させていただいたと思います。
農と蔵は密接な関係。今回、ご参加いただいた蔵元さんは米づくりにも関わっているところが多く、そういう意味でも意識の高い方がたくさん集ってくださいました。
そして乾杯へ。
日本の酒と食の文化を守る会・村田淳一会長の乾杯!大笑いエピソードをいっぱい盛り込んで。
樽酒は四斗樽。最近、祝い事でもなかなか見る事ができません。今は発泡スチロール製の樽だったり、中に洗面器が入った上げ底樽が主流ですからね。
ぜ〜んぶお酒です。スペックは
「神亀酒造 純米吟醸 ひこ孫 阿波山田錦100% 2006年」
爽やかな樽香とやわらかなコク。四斗ですから、飲みであります!
が、しかし!
まだまだ、こんなにたくさんのお酒が!!!
つづく
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