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May 14, 2010
新世代栃木の酒 下野杜氏「新酒発表2010」
4月21日『新世代栃木の酒 新酒発表2010』が北千住シアター1010(初めて行った駅の上の丸井11階)で開催されました。なんでもこの会は栃木県酒造組合若手一同ヤンチャーズによる手造りイベントらしい。この日は夜藤田千恵子さんの出版記念パーティもあってダブル日本酒day★GO GO!
はい!「旭興(きょくこう)、たまか」を醸す渡邊酒造の渡邊英憲さんと「澤姫」を醸す井上清吉商店の井上裕史さんです。二人は農大の先輩、後輩。「醸造両科統一本部」というサークルも一緒。「え〜けん先輩には一生頭があがんないんです」と井上さん。「酒造組合じゃ永遠の下積み生活爆走中(笑)」なんだそうだ。そんな栃木のnice兄弟!
井上さんに聞いた話
「醸造両科統一本部には、1個上に白藤さん、2個上に「南部美人」の久慈コースケさん。1年後輩にゃ「京の春」の向井久仁子ちゃんがいました。当時から先輩方にはよく呑みに連れてってもらってましたねえ。ちなみに所属期間はカブってませんでしたが、「龍力」の本田龍ちゃんも同じサークルの後輩なんだそうです。彼は僕が本部の先輩だと知ったとたん、ガラッと僕に対する接し方が変わりました。カワイイ後輩です。はっはっは」。
そうか!相関関係がみえてきたぞーっ。
旭興さんのお酒ラインナップ。実力派だと思います。まさに栃木新世代の蔵元杜氏でしょう。しかし、旭興=きょくこうは読みが難しい。
「きもと磨き八割八分」。渡邊さんは以前より、きもと造りに取り組み、味に定評あり。このお酒、値段極安。一升瓶で1995円ですと。「2000円切りたくて」…って渡邊さん、儲けがあるんですか? お米は「とちぎ酒14」を88%で使用。
お燗に最適!「たまか」のきもと純米吟醸→山田錦使用。特別純米酒→地元大田原で契約栽培した五百万石を使用。
この「たまか」を教えてくれたのは掛田商店さんです。おだやかまろやか、味わいじっくり。お燗酒にするとすこぶる美酒に味のりするけど、キレの良さも併せ持ついいお酒。しかし、「たまか」の名じゃよくわからない…と昔から思う。高尚すぎて。
どうしても一瞬、「またか」に見えてしまう…。ごめん。味はいいのになあ。え〜けん先輩。
え〜けん先輩、ちゃっかり美人妻もゲット。(右)生の雄町!純米吟醸無濾過生。じゅわ〜っ、じゅわっわわわ〜と背後からダークダックスの歌声がする(気がする)お酒。
いいものあるのに覚えきれないから、渡邊さんHPつくってください。
そして!「真・地酒宣言」の澤姫さん。
メッセージがはっきり!明確な澤姫。酒づくりの陣頭指揮をとる蔵元・井上裕史さんの元気ブログ蔵人ひろし!は楽しい〜。
こちらのお蔵では、普通酒から大吟醸鑑評会出品酒まですべて地元・栃木県の米を使用。地域に根差した「究極のとちぎ地酒」造りを追求!
それが「真・地酒宣言」
蔵人ひろしのトライはまだあり。
癒し、香、爽…。こちらはまったく同じ米、精米歩合による純米吟醸です。な・に・が違うかいいますと、ペンペン♪
酵母! 3種類の栃木酵母を使った3本なのです。味わうと、確かに、癒しだし、香りだし、爽快感だし…という違いがハッキリ。面白いもんですね。米で味が変わる、精米歩合で変わる、そして酵母でガラリと性格変わっちゃう。日本酒が難しく、また奥深〜いところでしょう。
井上さんの奥様も美人!なのですよ。栃木めんくい団か。
↑蔵人ひろしのブースで試飲中、見慣れた二人が。
そして
惣誉(そうほまれ)を醸す惣誉酒造です。『料理通信』5月号で取り上げられたページも展示。
こちらも、きもと造りのお酒があります。すべて山田錦100%使用。蔵元のメッセージは「11名の蔵人が、酒づくりに励んでいます。兵庫県特A地区(東条、吉川)産の山田錦を使用した、きもと造りに力を注いでいます。飲んで、ほっとするような酒、くつろぐことができるような酒こそ完成度が高いと考えています」。ふむふむ!
その昔、松崎晴雄先生の勉強会(「いざ、窯蔵(かまくら)!」という器と酒を巡る企画。参加の半分が外国人)でお邪魔したことがあります。大谷石をふんだんに使った蔵はひんやりと広く。そして蔵元の英語があまりにも堪能でたまげたのでした。日本人に見えるけど英国人かと(笑)。聞けば東大卒、海外留学の経験あり、聞いてなるほど納得。あー、懐かしい〜。10年以上前のこと。
惣誉、山廃仕込みの7年熟成酒もあり。
松の寿さん
蔵元メッセージは「ベストハピネス!日本酒にかかわるすべての人の幸せを願い愛情込めて醸しております」。
酒米は山田錦、雄町、美山錦、五百万石、とちぎ酒14などを使用。酵母はK1801+Newデルタ、Newデルタの2種。
そして久しぶり〜! GO GOアイノサワちゃん。
真ん中の相澤酒造の相澤晶子さん、栃木県初の女性杜氏です!以前のメルアドが「ゴーゴーアイノサワ」だったので今もフルで口からついてでます(笑)。左の女性が、栃木のお酒に愛情たっぷりで接する掛田商店の薫さん。
愛乃澤のメッセージは「米を愛で、水を愛で、心で愛でる手造りの酒」安政元年1854年創業です。
その隣に、出た〜っ。つかさくん。なんで君がそこにおるねん。
「桜川」を醸す辻善兵衛…の蔵元ではありません。今日はお手伝いなんだとか。そんなバサバサしたロン毛の蔵元はおるまいよ。それでも今日は襟のあるシャツを着てきただけマシ!? この日のblogに詳細が。
辻善兵衛でもきもとあり。その名は「きもと九十九麹」。
蔵元のコメントに「濃厚なお酒を造りたいと思い、きもと99%麹仕込みという内容で試験仕込みした参考出品酒」とあり。
チャレンジいっぱい! 栃木の日本酒。がんばれヤンチャーズ!
ふむふむ。
お燗に力を入れるのも好感もてます! このお燗酒コーナーでバッタリ。
いよいよお店OPENまでカウントダウンの菅原雅信さん。酒庵 酔香(すいこう) 5月21日開店。「100本のネクタイを捨てて開業」という意気込みです。全酒400 円。「まず最初に季節の酒肴3品と自家製みその味噌汁をお出しします」それは嬉しいおもてなし! 場所はスカイツリーが見えるコチラ。菅原さんは元、日経レストランの編集長。いよいよ自ら実践!というわけですね。楽しみです。
会終了後、「日本酒セミナー」がありました。
講師は友田晶子先生。allabout連載中。この道20年以上!
日本料飲ビジネス研究会でも活躍中。女性ぽくて、エレガントです〜。こんな先生に教わりたい〜と女のワタクシも思います。
Topics: event, 日本酒 | No Comments »