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June 10, 2010
杉錦醸造元・杉井酒造さん
前回からの続き。というわけで、誉富士の田植えの後、杉錦を醸す杉井酒造さんへ伺いました。
木造瓦葺きの家。ここを通り抜けると蔵があります。
6月ですがお米がまだいっぱい。仕込みは続いているのです。蔵は冷蔵施設があります。元気で感じのいい若者2名がキビキビ働いていました。年間雇用です。
(左)始めて見た78%の酒専用の加工米。(右)クラシックな和釜。杉錦さんは熱源に工夫あり。真ん中のサークルがそうです。
(左)いい味でてます麹室。(右)味醂「飛鳥山」のタンク!
これが↑味醂のモロミです。ビニールのふたを取ると、あま〜い匂いが一面に! ちょっぴり飲ませていただきました。極sweet!! マイナス200度近いそうです。米の糖化力おそるべし。日本の叡智。日本には砂糖不要です。
お酒をしぼる槽(手前)とやぶた(奥)。お酒により、この2つを使い分けています。
こちらは何をしぼっているかといいますと! 杉錦さんでは焼酎も醸造しており、これは「やまといも」焼酎をしぼっている最中。芋焼酎とは珍しい。聞けば「じゃがいも」でも醸造しているとか。メークィーンで。
焼酎は蕎麦もあり。これは蕎麦焼酎モロミです。新鮮なブラウンカラー。杉錦さんの焼酎はすべての原料が静岡県産というのでまたビックリ。焼酎の多くは輸入原料が多いですからね。蕎麦しかり、サツマイモしかり。
ひんやりとした蔵と事務所を結ぶお家の通路。
杉錦さんは鶏も飼ってました。いただきもので、卵目当てじゃなくてペットだそうです(笑)。ただし早朝3時頃から泣くのが難。
その小屋の脇に咲いていた紫色の花。きれいです!何という花なのでしょう。こういう時にすらすら名前が出てくるのが理想。
杉井均乃介さんです。事務所で、まずは温かい静岡茶を一杯いただきながらお話をうかがいました。もちろんお酒もききました(笑)
「誉富士 山廃純米」と「生もと純米大吟醸」
杉錦さんは山廃、生もとづくりのお酒がメイン。やわらかな酸とおだやかなコクが特徴です。しかも値段がどれも安いっ。特に「杉錦 山廃純米天保十三年」なんて、720ml 945円、1800mlが1890円ですからね。それでいていいもんだから、よせやいって感じ。このお酒は日常酒としてつくったそうです。お燗でよろしく!という味わいです。
●杉錦 山 廃純米天保十三年 スペック
掛米/静岡県産 あいちのかおり 78%精米
麹米・酒母米/静岡県産 日本晴 70%精米
酸度:2.6
酵母:協会7号
酒母:山廃もと
活性炭は不使用(すべてのお酒にも活性炭は使っていないそうです)
速醸もとで醸造した純米大吟醸(左端)をいただいたら、爽やかで上品な甘み。いかにも This is 静岡!という味わい。上手です。これを好む人も多いでしょう。
ですが、この味は他の静岡の蔵でも出来ること。杉井さんは方向を変えて挑みます。
京都の日本酒BARよらむさんも杉錦さんのファンだそうです。なんかわかる気がしますね。
じつは菩提もとづくりもチャレンジ中。
日本酒をきいたあとは、焼酎。「今はしょっちゅうつくっている」という焼酎です。
「才助」=さいすけ とはちょっと読めないかもしれんです。サツマイモは静岡県産の紅あずま使用。米は静岡県産あいちのかおりを使用。
メークィーンは笑いました。
杉井さん、お世話になりました!
帰りに入った藤枝駅前の蕎麦と日本酒のお店。
なんと全部、杉錦!
あらためて、いただきました〜。杉井さん飲んでます。
「らっきょうと新生姜の醤油漬け」これナイスなメニューでした。
らっきょうは漬けるだけじゃなくて、生で食べる提案をもっとすればいいのにと思います。エシャロットみたいに。1kg袋売りばかりじゃなくて…とつくづく思います。らっきょう産地の方、レシピとともに少量パックのご提案よろしくです!
最後に九条葱の蕎麦をいただいたら、葱が小口切りではなく、ぶつ切りでした。堅い部分もありで大胆。葱嫌いの人だったら泣くよ(そんな奴は頼まないってか)。汁は出汁しっかり。醤油色していないのには感心。温かいそばつゆはホッとします。ホットだってベタだな(恥)
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*ひとり言。ようやくPCが以前の環境に戻ってきました。ブログもようやく以前のように書きやすくなりました。やっぱりFirefox!ですわ。Safariくんさよならだ。取り出したHDはプロのもとへ。未だ入院先から戻らず。データはどうなったかなあ。安否が問われますだ。直近の〆切取材photoはweb albumに(野生の勘か)入れておいたのがせめてもの救い。のど元過ぎればにならないようにしようっと自分に言う。
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