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December 26, 2008
そこにこそ
そこにこそ
NPO法人 桶仕込み保存会主催「いまさらおけを考える会 桶の底力〜そこにこそ〜」がアカデミーヒルズで開催。知り合いの蔵元さんも多数参加するというのでいざ六本木ヒルズへ。開演挨拶は桶仕込み保存会代表のセーラ・マリ・カミングスさん。そして全国の桶屋さんたち「桶はOK!」
基調講演はやっぱりこの方。東京農業大学教授の小泉武夫先生、お題は「桶の底力」。お生まれが酒屋だけあって聞いたことない見た事ない道具としての桶の話がいっぱい出ました。ホワイトボードに描かれたのは豆味噌の中心部にできる”とろみそ” の説明です。
「とろみそ」あとでいただくことができました。濃くて塩辛いけど甘い!?とろりとしたお味噌。枡塚味噌製。
小泉先生の講演の後はパネルディスカッション
モデレーターは一橋大学の米倉教授。右はセーラさん。紅色の着物が華やか。
「五橋」の銘柄で有名な酒井酒造、左から若手ホープの片山優一さん、そして酒井 佑社長。お隣は『桶屋の挑戦』著者の加藤薫さん。
酒井酒造さんが藤井製桶所に桶を発注する話が映像で流れました。
それぞれのパネラーの持ち時間も少なく、桶と醗酵食品との関係がもっと聞きたかったなあ〜っといううちに終わってしまいました。
そのあとはOKEパーティ。
ずらり〜、木桶仕込みの日本酒が並びました。
桶で仕込み醗酵食品の数々。醗酵の最たるもの、鮒寿司。「deep kissの味」と茂木健一郎さんがパネルディスカッションの時に発言されてオオウケ。その言葉、皆の脳裏にしっかり刻まれたのでした。
和歌山の九重雑賀社長の雑賀俊光さん。吟醸酢は純米大吟醸の酒粕100%使用。すっきりきれいでまろやかな上品な酢の味わいです。パーティでくばられた寿司飯はこの酢が使われました。
各社試飲したあととかでお顔がいい色!「木桶で仕込んだお酒はどれもまるいですね」。こちらの「ひやおろし花美蔵 純米木桶仕込み」はもち米四段。仕込み最後の四段のときにもち米をかけ、甘くとろみ感のあるお酒になった変わり種。デザートタイプ。
お久しぶり!の菊水酒造の若月 仁さん。「菊水 山廃木桶仕込」。速醸もとではなく山廃で初挑戦した1本だとか。おだやかできれいなバランスの良いお酒。いい出来上がり!若月さんやりましたね。表情が硬かったので笑ってもらったのが右の顔(笑)
須藤本家の須藤社長。こちらの木桶仕込み「霞山 木桶仕込み」は、酸がシャープな仕上がり。須藤本家の系統を感じました。木桶を使って仕込むとひと口にいっても、蔵によって意図するものがまるで違うのです。
桶づくりの実演もあり。岩手の山奥から、南部桶正の奥畑正宏さん。
神奈川県小田原市から桶辰の杉山孟さん。
栃木より萩原幹雄さん。
見学している真ん前にデザイナーの梅原 真さんが。そのお隣に加藤 薫さん。加藤さんの本『桶屋の挑戦』は絶滅寸前の桶屋をめぐりめぐったルポルタージュ。面白いです! 生まれた時の産湯が木桶だったという。へ〜っ昔はそうなんですねえ…と思ったら同い年でした。。。
梅原さんと今月は沖縄で会い、三重で会い、某東京で会い、また六本木でとよく会わせていただきました。(右)お土産の梅原さんデザインのパンフレットとTシャツ。
*会場で「ブログを見てますよ」と声をかけていただいた男性の方、照れてしまいうまく挨拶できませんでしたが、ありがとうございました (〃ω〃)
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