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September 9, 2010
affで畔蛸の北川さんを取材4
前日からの続き。というわけで民宿北川の夕食Time!
繊細で甘いオニカサゴと伊勢エビ、平目は醤油だけで味わうのはもったいない。今度来る時はオリーブオイルと焼き塩、My醤油を持参しようっと。
そしてタカハシ酒造さんの純米酒!
今回のALL STAR☆
(左)酸度が高くドライシェリーのような天遊琳「牡蠣限定」。(右)発泡タイプの「伊勢の白酒 古式ニ段仕込み」
地元銘柄「伊勢」おだやかで飲みあきしない純米酒。
季節限定の(左)天遊琳「夏にごり」。(右)天遊琳「夏純」ジューシィなおいしさ。
あれにこれにどれにそれに…と、楽しい組み合わせが頭の中をぐるぐる。
民宿北川では基本は持ち込み不可ですが、今回は交渉のうえ!? 許可をもらいました。
自慢の岩ガキ。畔蛸ですからねの自慢その2タコにイカ。
牡蠣の揚げたの。あらめの炊いたの。
タコの煮たの。海苔の佃煮(もちろん海藻から採取の自家製。ちょっと甘め)。
お刺身の器はお相撲取りの杯を模したもの!その昔、相撲一直線だった北川さん。民宿の部屋はすべて相撲部屋名がついてます。(右)名物うにご飯。お米はミルキークィーン…とひと通りのコースが終了。
そして、いよいよ!いよいよ!いよいよ!
登場。待ってました!
しょっから〜
輝いてます。しょっから! お米も!
丸ごと塩漬けしたウルメイワシくん発酵してます。
複雑なうまみと塩味が口中に広がるしょっから。ひと切れあればお茶碗1ぱいかるいかるい。でも、この時点で相当な満腹…なので1ぱいでおさえるの巻。
「これさえあればなんもいらんっ」という北川さん。まさによくわかります。「酢をかけてほぐしてもおいしいのよ」と奥さん。
この後も北川語録はつづくつづく。公にできない話もたくさん拝聴。やわらかいところでは「遊女はしょっからを食べとったんや」という説。乳酸菌が身体にきいて、口臭防止になったという。
やまよ「ほんとですか?」
北川さん「ほんまやでぇ。息が臭あなくなるいうんや」
やまよ「遊女から直接聞いたんですか?」
北川さん「(ニャリ)…という話や!!」
デザートは寒天。テングサから採取したALL自家製です。香り爽やか。北川家ではきな粉で食べるそうです。ヘルシー!
一緒に岩ガキをつくっている上野さん登場。近所に住むおさななじみ。「ちゃん」と呼び合う2人。
いろいろ話しをうかがうと、1月に海に潜る事があるという。聞くだけで寒くなりそう。
やまよ「厳寒期に海にもぐるのは大変ですね」
上野さん「こいつ(北川さん)がもぐるのは布団だけ!」
的矢湾あだこ岩がき協同組合の新製品!はスモーク岩がき。今、モーレツ試作中。香ばしくてプリプリで旨味も充分。モルトウィスキーに合います。Barの皆さん!つまみに最適です。気になる〜。買いた〜いという方、協同組合までお問い合わせください。海に出ていることが多いので問い合わせはファックスがいいようです。または民宿北川まで。もちろん季節には生牡蠣も販売しています。
いきなり記念撮影。偶然、この夜、三重大学の渡邊教授も宿泊中。三重県庁マーケティング室の山戸さんとナイスイケメン4名、スモーク岩ガキ持ってパシャリ「アダコをよろしく!」
「腕組むなんて何年ぶりかしら(笑)」19歳で北川さんに見初められてお嫁にきた奥さん。そして跡継ぎの北川ジュニア!
魚を長期保存するために生まれた漁師の知恵「しょっから」。そこには長年の知恵と技がいっぱいつまっている。漁師がいなくなればこの味ごとすたれていく。漁師が漁師として生きてこそ地域がある。
「まごばあさん(=ひいばあさん)はしょっからを食べるたび、ひ孫のわしらに体にいいんやでいうとった」腸内の善玉菌を増やす発酵食品「今でいうヨーグルトやもんな」と聡さん。塩だけで漬けるので添加物も不用。しょっからは海生まれの自然食品だ。
まごばあさんから孫へ語り継ぐ。保存の塩梅、藁を使う知恵。伝統料理は環境が整ってこそ成り立つ。郷土料理がこうして残る地域は幸せに違いない。
*しょっからは自家用ですがリクエストすると出してくれますよ。予約の時にオーダーを。
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