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February 18, 2009
日本人には塩が足りない
製塩法の改正で自然塩が10年前にOKになり、今は百花繚乱の塩時代です。
こんな時代だからこそ「いい塩ってどんな塩?」という議論が必要ですが、語られることはまずありません。
いい塩とはどんな塩でしょう。
塩田が日本から姿を消したのが1971年。
その時に精製塩=イオン交換式製塩だけとなりました。これは高純度の塩で塩化ナトリウムが99%以上。ほとんどミネラルを含みません。
では海まるごとの海水を煮詰めただけの塩がいいかというと、雑味が多く、えぐみ、渋みがあり、おいしくありません。
日本では昔からにがり成分をいかに除去するかしのぎを削り、いい塩を作ってきた長い歴史があります。
煮詰める過程で析出する順番があり、最初がカルシウム塩→次にナトリウム塩→そしてカリウム塩→最後にマグネシウム塩(=にがり)これをどの塩梅でバランス良く入れていくかが大問題。ただ煮詰めればいいというもんではないのです。抜くものは抜かねばなりませんし、入れるものは入れなくてはなりません。
では、岩塩は? 湖塩は? と疑問はいっぱいですよね。
命にかかわる塩だけに、現在、やまよ勉強中です。
そんなやまよの塩のお師匠さんが海の精の村上社長です。どんな疑問にも即答してくれます。
村上さんは学生時代にマクロビオティックに出会い、それがきっかけとなり、伊豆大島で塩を作り始めます。塩に関って40年近くになるそうです。
村上さんが戦わなければ、今もこの日本に精製塩しかなかったかもしれないのです。村上さんの作ったレールの上に現在の日本の自然塩があるのです。
その村上さんが初めて本を書きました。女性にこそ読んでほしいと願いわかりやすい言葉で書いたそうです。
2月15日は出版記念パーティが開催。第一部の講演は松藤民輔さん。
松藤さんは15年来の海の精ファンとか。常にバッグに5g単位の海の精を入れて持ち歩き、具合が悪い時は3袋を水分に溶かして飲むそうです。明るく楽しく世界情勢から塩の話までできる方でファンになりました!
今の世界の状況、そして正しい判断力のために塩をしっかりとる重要性を熱く語られました。
松藤さんは今まで断食を16回行い、そのなかで最長は10日間とか。断食の合間も塩は摂っていたそうですが。断食と瞑想、塩。その繰り返しで今の松藤さんがあるときいてビックリでした。
人間は塩がなければ生きていけません。いい塩を適量とることが重要。減塩には問題あり!と熱いメッセージがいっぱいでした。
じつは村上さんもやまよも塩知らずの時は下戸で、いい塩をきちんたくさん摂り始めてからお酒が飲めるようになったのでした。
「塩は命のもと」と村上さん。
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