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March 29, 2011
愛と情熱の日本酒
東北地方の蔵元の状況が心配…と思っていたら→ はせがわ酒店さんのブログに蔵の状況が(蔵元から寄せられたメッセージも)。ほっとするやら、あ〜っだったり…。いっぱい飲んで多いに支援!したいです。
↑写真は『愛と情熱の日本酒 魂をゆさぶる造り酒屋たち』です。日本酒+ワイン+焼酎に精通する才女(著書多数)でキュートな山同敦子さんが、2005年にダイヤモンド社から出した一冊。夢のような美酒蔵が登場し、読み出したら止まりませんでした。
知合いの蔵も数多く、顔や蔵が思い描けることもありましたが、知らない話題満載で、なるほど〜っ!と頷いたり、そんな苦労がっ、え”〜っと目頭が熱くなったり、まさしく愛と情熱!の日本酒storyオンパレード。
その「愛と情熱」が、この3月にちくま文庫から文庫本として2ndデビュー!
ハードカバーは1890円。文庫本は998円と買いやすい。(右)山同敦子さん。蔵元を巡って20年以上!更紗の帯の着物姿。
←秋田・お酒の会での着物姿
敦子さんがすごいのは、ノンフィクションの充実した取材内容もさることながら、ハードデータもたっぷり紹介するところ。
データの1つに「蔵元の情熱を味わうこの一献」があり、実際味わって書いたという日本酒114本を紹介。シーンと料理がイメージできる説明入りで、購入できる酒販店リスト付き。
敦子さんいわく「文庫にはプラスした情報がいっぱいなんです。 単行本から6年を経た9蔵の現在のストーリーと写真。お薦めのお酒は14本を追加し、酒販店さんも大幅に増やしてご紹介しています!」
そんな増補改訂版の文庫版おすすめです!
昨日、敦子さんから届いたメッセージ。
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地震災害のお見舞いを申し上げます
このたびの東日本一帯の大震災により被害を受けられた方々に、心よりお見舞いを申し上げます。一日も早い復興と、皆様が心身ともに健康な生活を取り戻せることをお祈りしております。
運良く被災が軽微だった私に、なにができるか、自問自答する日々。必要な物資をお送りすること、募金活動、お手紙等々…出来ることはわずかですが、奮闘中です。被災地の方々のことを思うと涙がこぼれてしまって、呆然とする毎日でした。笑ったり、楽しんだりするなんて、もってのほかだ。自粛しなければならないと…。が、今はできるだけ普段通りの生活をしようとすることが大事なのではないかと思うようになりました。おいしく食べたり、お酒を飲んだり、居酒屋やレストランで外食も楽しむ。それが、被災地で頑張っている生産者の皆さんを支援することに繋がると思い直したのです。
美味しいものに目がない皆さん、東北(とくに岩手、宮城、福島)のお酒を飲みましょう! 海岸沿いの悲惨な状況だけがテレビで放送されていますが、内陸部でも大きな被害があったと、蔵元さんたちから報告を受けました。蔵の建物が全壊したり、瓶詰めしたお酒が破損したり、停電や断水でもろみの醗酵が進みすぎたりまた、福島県は原発事故の風評被害も大きいとのことです。
でも、「命があるだけで奇跡だ」と、皆さん、歯を食いしばって美味しいお酒を造ろうとしていらっしゃいます。たとえば宮城県石巻市「日高見」蔵元の平井さんは、醗酵が進んだもろみをまとめて搾って、「ガンバロウ日本」などという別ラベルのお酒を造り、売 り上げの一部を寄付すると、話して下さいました。市長が「死者はおそらく1万人を超える」と発表し、いまだにご遺体が町のあちこちにあるという、あの石巻で、笑ってお話になってくださったのです。
そんな被災地の方々を支援するためにも、お酒を飲みましょう。日本の伝統産業、日本酒造りの灯火を絶やさないよう、みんなでお酒を飲んで応援しましょう!
私が敬愛する日本の自然派ワインの造り手、BEAU PAYSAGE岡本英史さんも、被災地を支援する活動をしていらっしゃいます。レアもののワインが手にはいるチャンスです。また、仙台のアルフィオーレの目黒シェフ(情熱大陸にも出演された名料理人)の生ハムも手にはいるそうです。以下、ご興味のある方は岡本さんのホームページをご覧ください。http://www.ne.jp/asahi/beau-paysage/okamoto/
首都圏もまた被災地です。建物の被害は一部をのぞき軽微ではありましたが、計画停電、電車の間引き運転、物流のストップ、原発事故などの影響で、 人々はどうしても外出を控えてしまいます。その影響をまともに受けてしまったのが外食産業。居酒屋やレストランは閑古鳥です。このまま行くと、閉店を余儀 なくされる店もたくさん出てしまうことでしょう。美味しいあの店、この店が危機的な状況です。
さあ!美味しく食べて、飲んで、みんなで日本を元気にしましょう!
山同 敦子
Topics: 地震, 日本酒 | No Comments »