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April 11, 2011
2月の思い出。人形町きく家
大地震から1ヶ月たちました。地震再びで、気が抜けない不安な日々が続いています。
そんな時に、だからこそ!? 素晴らしくおいしかった2月のお酒とお料理の思い出し記録。お酒好きの心を、すべて心得たような、お酒と料理の出会いがありました。
憧れのお店、人形町のきく家さんです。
まずは、神亀の「華吹雪」、青森県で生まれた酒造好適米。冷やでお燗で。
温かなお椀もの。お酒を飲む前は温かなお汁を飲んでおくと体が温まり、悪酔いしません。(右)きく家の女将さん。
菜の花、骨せんべい、空豆と春が盛り込まれた口開けの一皿。
そして、品よく、ほどよく。いい塩梅。噛む程に旨味が出るアワビ、口のなかでほろりととける寒天寄せなど…。
お酒にあうよう、よくよく考えられた、ゆっくりと楽しめるひとそろい。
温かなお茶も。お口とお酒をリセットしてくれます。ゆるやかに長く楽しむ工夫ある料理が次々と。
お刺身はサヨリ、カワハギ。そして青柳。旬の魚介類。
鳥取県、田中農場の田中さんが栽培した酒米・山田錦で醸造した「小鳥のさえずり」。
藤原謙次さん、長島愛さん、神亀酒造の小川原さん、古屋忠文さんでカウンターを囲みました。
温かな一品、再び。
からすみ、なまこの卵巣を干したくちこなど、日本酒を盛り上げるたまらない珍味たち。
なにから、どれから。目の前に広がる楽しい光景。
さわやかな青菜、そして香りのよい蕗味噌など。甘苦酸渋の味わいいろいろ。
きんぴら牛蒡も細やか。
神亀のほぼ全ラインナップを、お燗酒で合わせて楽しみました。
〆は
温かなお蕎麦。飲んだあとは塩気のきいた蕎麦つゆが染み渡ります。そして水菓子へ。
きく家のご主人さん登場(なぜか私と同じ学校卒)。
日本には四季とそれに合わせる日本酒があり、幸せな国だと思いました。
命ひとつひとつに感謝しながら大切にいただく。それは海、山、川、田の豊かな実りがあってできること。自然と人の労力が結集したすべての恵みがあってこそ、幸せで調和がとれた食が成り立つ。それをしみじみ感じた一夜でした。
今宵の神亀ラインナップ! きく家さんにはフルで神亀が揃っています。
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