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March 10, 2008
三重 潮騒の島「神島」
神島に初上陸!
神島は三重県と愛知県の間にある小さな島で、三島由起夫が1ヶ月間逗留し「潮騒」を書いた地として有名です。港を散策していると、なにかの干物が、気持ち良さそうに風に揺れているのを発見!
うすっぺらにスライスされた白身ふう。
「これは何ですか?」と近くのおばあちゃんにたずねると「さめ」とのこと。
なんでも、さめを薄くそいで醤油とみりんに漬けて干す、鳥羽地区の名物「さめのたれ」通称「さめんたれ」だそうです。 透明感があっておいしそう。え、売り物じゃない? あ、おばあちゃんのものじゃない!? こりゃまた、失礼しました (*´c_,`*)ゞ
網からのぞくと、うすーくきれいに干してあります。さめんたれ、どんな味なのでしょう( ̄ω ̄)
斜面が多く畑を作る土地が少ない神島では、プランターや猫の額みたいなところで自家用の野菜を栽培。小さい畑〜っと思いましたが、これだけあれば家族4人の大根は当分足りるかも。
狭さも急斜面もなんのその、あちこちで工夫が見られました。
さて、夜!
今宵は漁師さんの民宿に宿泊です。 すると、じゃ〜〜ん。昼間、海で見た「さめんたれ」があぶられて香ばしい姿で登場!ヽ(^。^)丿
品のいいさっぱりとしたおいしさで程よい甘さの醤油味。表面カリッ、中はふんわり。さめはよくアンモニア臭いと言われますが「鮮度と品種」がものをいうそうです。さめんたれにはさめの中で最もおいしいホシザメを使用(魚体にてんてんてんとホシがあるので、ホシザメなんだそうです)。味は醤油味の他、塩味もあるとか。乾燥状態が悪いと風味が落ちるため、干す日の天気の見極めが重要だそうです。
なによりも丁寧な仕事に感動! 三枚におろして薄く切るのがモットー。厚く切れば簡単でも、美しい薄切りにすると乾燥が早く、透き通るように仕上がり、あぶるのも簡単! いただいた命はすべて大切にいただくという島の心が伝わってきました。
日本酒に最高!と思いながら手元にない不幸をなげきつつ、前日のお酒を反芻しながら、じっくり味わったのでありました。
神島の蛸は伊勢海老や蚫を食べているという (゚Д゚) びっくり話も聞きました。
天然のわかめをさっと湯通し。味噌たれが神島流。
神島の郷土料理「あらめ巻き」サンマを海藻のあらめでぐるぐる巻いて、じっくり醤油味をしみこませたもの。なんともヘルシー!! とよこちゃん作。
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