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March 19, 2008
CONRAD*MACROBIOTIC
今日は久しぶりにコンラッド東京「風花」に。
完全予約制でマクロビオティックコースがいただけます。
とかく、まずい、かたい、暗い!? と誤解されやすいマクロビオティックですが、誰が料理するかで味が変わるのは、どんなジャンルの料理も同じ。もし、今までのマクロビオティックがおいしくなかったのなら料理人が下手だったということ。
コンラッド東京「風花」の斎藤料理長が手がけるマクロビオティック料理は、プロならではの技術と美しさがあり、総合的なクオリティの高さを感じさせてくれます。引き出しが多い料理人ならでは、の魅力があるのです。
毎回、楽しみなのが「野菜の擂り流し」。本日はブロッコリーでした。野菜の他は ”昆布だしと塩のみ” で素材の力強さがものをいうおいしさ。
シンプルながら野菜の力強い甘みとこくがありました。もちろん砂糖は一切不使用。米飴もみりんも使用せず。「ブロッコリーの甘み、うま味は芯をどう生かすかです」と斎藤料理長。
おしのぎの登場。玄米と黒米の野菜寿司です。寿司飯は酢と塩のみ。甘味料一切なしなのにコクある甘さ。酢もパンチが効いてました。そして寿司飯にはもっちり感もある。どうしてこんなに味がなじむのか、料理長におたずねすると「玄米を炊く時に味をつけている」のだとか。
これにはビックリ。炊いたあとで酢の味をつけることしか考えたことありませんでした。黒米も一緒に炊くと色がつきすぎる…とのことで、いろいろ工夫ある一品でした。
目にも鮮やか!空豆と新キャベツのお椀。 空豆はマッシュして餅粉を使い、もちもちっとおいしいクリーミィな餅状に。その下にキャベツが折り紙のように静座。独活と黄にらも加わって彩りと風味がプラス!春三昧のお椀。
新わかめ、めかぶ、嫁菜を使った酢の物。わさびが添えられ、クリアーなおいしさ。しかも美しい! 村さんのわかめでトライしてみようっと。
めかぶの切り口はお相撲の行司が持つ軍配団扇に似ていることを発見。こんな風に飾るとなんともかわいい。
焼き物は筍と山芋。筍はじゃばらに切り込みが入り(このあたり、さすがプロの技!)表面にごま油を塗って丁寧に焼いてありました。ごまの風味と甘み+香ばしさが最高のひと皿。
葉牛蒡のきゃら煮が添えてあり、一緒に口に運ぶと野趣あふれる組み合わせ。
炊き合わせ。レタス、皮ごと葉牛蒡、ふき、油揚げ。それぞれの味がしっかり生かされ、やさしい味わい。牛蒡はだしの味がじっくりしみて、信じられないくらい柔らか。
料理長いわく「もともとの味の濃さが重要です」
オーガニック栽培の野菜ならでは、なんですね。くるりと束ねられたレタスの盛りつけにいたく感動。家でトライ!
お次は揚げ物です。見た事がある草が……と思ったらカラスノエンドウ! 味じたいはあまりありませんが、なんともキュート。エンジェルヘアパスタか絹もずく!?状の細い素材は牛蒡の根です。こんなに細いのに牛蒡を凝縮したようなしっかりした味の濃さ、パリパリ感もGOOD。ほのかな苦みが楽しいふきのとう。椎茸にもちきびをつめたものも美味。素材の取り合わせが面白い揚げ物でした。
そして感心したのは天つゆです。大根を鬼おろしで皮ごとすったものが入り、歯ごたえ良く、そのままゴクリと飲みたいくらいのおいしさ! これで素麺食べたらどんなにおいしいかしら。
鬼おろしですると大根から水分が出ず、食感も良くなるとのこと。味のバランスも良いし、いいこと教わりました。メモメモ〜。
仕上げはそのつど炊いてくれる土鍋炊きの玄米ごはん。マクロビオティックの定番であるごま塩、そしてお漬物。
さらに湯桶が運ばれ、中には煎り玄米が入ったお湯が。茶碗にこれを注ぎ、お茶漬けのように食べると、また風味が違った味わい! 玄米は2段階の楽しみ方ができるようになっています。この後、水菓子のフルーツと干しいもが登場。斎藤料理長、お見事。ごちそうさまでした。
コンラッド東京のエレベーターホール。季節の花や緑が豪快に生けられ、毎回、見るのが楽しみ。本日は桜!すごいボリューム。モデルは一緒に行ったAさんです。
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