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March 14, 2009
FOODEXで会う! 丸本酒造&山同敦子さん
FOODEXで竹林「丸本酒造」さんのセミナーで山同敦子さんに会いました。山同さんは日本の酒、全種類!に詳しい食と酒のジャーナリストです。著書は 「ヴィラデストワイナリーの手帖」「至福の本格焼酎 極楽の泡盛」など多数。中でも「愛と情熱の日本酒」は最高!熱く素敵な蔵元のルポルタージュは大感動間違いなし!ぜひ読んでほしい一冊です。(右)鈴木三河屋の店長大熊さん。丸本酒造の丸本さん、山同さん。
わ〜い、乾杯〜!
丸本酒造さんの有機の純米吟醸。2種類あり、自社栽培山田錦使用のお酒は「竹林」です。こちらは国内の有機JAS認定のみならず国際認証を申請中。すでにアメリカは取得済み(取得まで5年の歳月!)でEUが申請待ちだとか。
「酒米の有機栽培から考える日本酒造りと品質」というセミナーも開催。去年、やまよが稲刈りで見せてもらった窒素量違いの実験田
この写真をセミナーの資料で使いたいとリクエストあり。
ついでになぜかセミナーに引っ張りだされるの図。顔をつくっていけば良かった!?(写真右/堀越典子さん撮影)
有機の酒は各社から出ていますが、有機の米づくりから有機の酒づくりまで連携させているのは日本では丸本酒造だけ。ワインと違い、日本酒は原料は農家さんから買うのが当たり前。ワインでいうところのドメーヌは合法的には皆無です(蔵元個人として酒米を栽培している人はいますが)
有機の酒をつくるには、有機農産物生産行程管理者、農林水産省指定穀物検査場、有機加工食品生産行程管理者の3つのライセンスが必要。
丸本酒造が米づくりを始めたのは1987年で、2003年に酒米栽培特区を取得。酒米に初めて法人として参入したのです。
しかし話を聞くにつけ、酒米を蔵で合法的に栽培するのは非常に難しく、ここまでくるのはイバラの道だったようです。丸本さんの苦労話は本が一冊書けそうでした。
窒素量が8kgになると稲の色は青くなり倒れます。じつは倒れる前から茎や根、土が腐り始めている状態なのだとか。山田錦は原始的な品種で、厳しい環境で生き抜いてきた稲。肥料たっぷりの現代的な農業にはあわないといいます。その窒素量8kgとは慣行栽培の一般的な量なのです。
有機栽培の山田錦は身がしっかりして育ち、たんぱく質が低く、精米破砕率が低いため、酒づくりに好適。醸造の段階でも元気がよく、しっかりした味わいの酒に仕上がるとか。丸本さんの田んぼでは一反あたり5俵の収量があり、自然栽培としては極めて良好!だそうです。
以上、有機の酒、ミニ講座でした!
その後、「マヴィさんが出展していますよ〜!」と大熊さん。3人でおフランスのブースへ。
いたいた。マヴィの後藤さんだ。まずは白のシャトー ド ルー
うわっ、かっこいい! 山同さんキリリの図。
「このワインは料理を生かすタイプね。単独だと野菜の種のような渋みを感じるけど、これが料理を引立ててくれる。ハーブ&魚の組み合わせにあいそう。ケッパー、エストラゴンが効いた鯵、鯛。シソを使っても。サーモンにオリーブオイルもあうわね。その時のオイルは香りの強いタイプ、産地はイタリア北部のもので、青い香りが立つようにして…。バジルや香りが強いハーブをのせて食べるのもあいそうね!」 ほぉ〜っ ∑( ゚Д゚)
どれどれ。
うーん……。顔だけマネしても(って似てないし)
「おいしいです!」(-θ-)ノ ダメダコリャ。山同さんへの道は遠い。↑LOUのボトル。
次はティヴィンヌ プロポルシオンなるワイン。カリニャン8:カベルネ ソーヴィニョン5という一風変わったブレンドの赤。
「カリニャンは素朴だし、いい意味で南の暴れん坊よね! これは甘みがあり、タニックでちょっと粗い感じ」
タニック! タイタニックじゃないよ。
「カベルネソービ二オンは濃くて緻密。シルキー感もある品種。緻密な女王と田舎の少年の黄金比なのかもね」
ほーっ、ほーっ。
語彙が豊富で楽しくキュートな山同さん。お酒を飲むときいつも隣にいてほしい(笑) お酒がより深く、おいしく感じられること間違いなし。
その山同さんの新刊は
なんとっ
子どものためのお酒入門 (理論社)
わ〜っ。
もっともわかりやすく、もっとも深い酒の話が満載!
視点が面白いです。大人にこそ!?おすすめ。
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