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May 18, 2011
いぶりがっこの里その2
前回からの続き。
というわけで、雪の秋田へビューン。道は氷の上に雪が重なってツルツルの路面。何度もスッテンコロリンしそうに。
道の駅・ウッディさんない内にある御食事処 農香庵では漬物食べ放題!
そして、ありとあらゆる達人たちのいぶりがっこを販売。人生史上、これほど一度に見た事はないっというくらい見ました。あるとこにはあるもんだ。
そして!いぶりがっこ名人の高橋朝子さんを訪問。
朝子さんの秘蔵樽!いいにおい〜。
うぉ〜。迫力!
明るく楽しいラテン系の朝子さんです。本人は自覚していないと思いますが…。
自ら育てた大根を丁寧に燻し、添加物は一切なし。色づけに紅花を使うという贅沢さ。
真空パックマシン。
パック前のいぶりちゃんを俯瞰で撮影。整然と揃ってきれいです。
「スモーク加減にこだわる」という朝子さんのスモーク小屋。ブルーがキュート。燻す期間中は3時間おきに見にくるのだそうです。夜中もモチロン。そして時々、空気を抜いて燻しすぎないように加減するという。
家から小屋までずぼずぼと雪が深〜いのですが、「慣れてるから平気だ」と。夜中は真っ暗。知らない人が歩いたら遭難しまっせ。
樽から取り出したばかりのいぶりがっこ!わーい! 雪の照り返しが超眩しい。眉間にシワ3本のやまよ(オバQか)
ご自宅でごちそうになりました。この白い大根は「生漬け」とよばれるものです。塩漬け、それを柑橘の皮を入れて甘酸っぱくしたものなど。パリポリ爽やか。いい塩梅の三角食べ。
朝子さんと旦那さんです。食卓の右端にあるお菓子の空き容器、与論島の名があったのでお土産なのかなとふと尋ねると「毎年、雪を小学校に送ってんです」。「ほら、雪を見た事ないっていうから。今年は12箱送ったな〜」ど、どうやって?「発泡スチロールの箱に入れて、内容の覧に”雪”って書いてクールでね」なんと!
その御礼に小学生のお礼状と黒糖衣のナッツが届いたという。その空き容器でした。
「ふわっとした雪を選んでつめてね。雪合戦のときに丸めやすいように」きれいな雪がいいから、朝一番に山に行って取るという。家の周りにこんなに雪があるというのに。じーん。
リンゴ栽培農家でもある高橋さん。その小学校にリンゴも送っているそうです。「ほら、リンゴ食べた事ないっていうから」じーん。じーん。心やさしき高橋夫妻。
朝子さんはいぶりがっこ名人。いぶりんピックで何度も受賞しています。その賞状は、紙ではなく、トロフィーでもなく
樽!!!
そこで、せっかくなので受賞樽を見せてもらうことにしました。
「え?樽?ええっと〜」という感じで奥へ入っていった朝子さん。しばらくすると名誉の樽を抱えて戻ってきました。「樽な、場所が必要でな、飾るとこが難しくてな(笑)」
いや、ほんと。このボリュームでは受賞がつづくと置き場も大変!
朝子さんのいぶりがっこは燻しすぎず、甘さも抑えた自然の味わい。
樽の前で、こっそり秘密を教わりました。とある野菜を加えてみたという。「いい甘みと色もつくんじゃないかと思って(笑)」。なるほど。
名人といえど、技術磨きに余念がないのでありました。だから樽が重なってくるのでしょう。朝子さん、ごちそうさま&ありがとうございました。勉強になりました〜!
かわいいからもう1枚
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