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April 17, 2008
斎藤料理長のMacrobiotic教室
コンラッド 東京「風花」の料理長 斎藤章雄さんがマクロビオティックで初の料理教室をするというのでわくわく!しながら参加。日本料理研究会師範であり、各地で開催される日本料理の技能審査員でもある斎藤料理長。マクロビオティックでも素晴らしい腕前を発揮してくれます。
よくマクロビオティックはまずいとうい人がいますが、洋食、中華、イタリアン、どんなジャンルでも同じ。上手な人が作ればおいしいし、下手な人が作ればまずいのです。たまたま不味いのを食べて、すべてのマクロビオティックが不味いだなんて大間違い。
コンラッドではマクロビオティックを「旬野菜の素材の味を余すところなく頂ける体にやさしい調理法」と説明しています。
プロの技をじっくり見る事ができ、斎藤料理長の実際の手元がわかり、とても勉強になりました。百聞は一見にしかり。素材の味を引き出すために、大切に、丁寧に、見た目も美しく! なるほどでありました。しかし、自分でするか、そこまで!?という緻密な仕事ぶりにはため息も。
写真手前のボールに入っているのは出汁です。1つは昆布と椎茸の精進出汁で、もうひとつは煎り玄米で作った玄米出汁。ブレンドすると超絶品!
この日は季節の新玉葱を使った野菜出汁椀で、お椀の中身はわかめ豆腐、独活、こごみ、木の芽など春満載。わかめ豆腐はごま豆腐の要領で作るというものでしたが、くずの扱い方、練り方が「あっ、そうなんですかあ〜〜〜〜」ということだらけ。プロは仕事がとにかく丁寧で驚きました。そんな丁寧の連続があの繊細な味をうむのだと痛感。
焼き物は「松葉独活板麩巻き 葱味噌焼き」。松葉独活とはアスパラガスのこと。マクロビオティックではおなじみの板麩の登場です。精進出汁でもどしたあと、塩ゆでして最低限だけ皮をむいた極太アスパラガスにくるくる巻きつけます。その上に葱味噌をのせ、グリルでこんがり。手前は空豆と大和芋のきんとん。そして酢取り新生姜の松葉刺しを添えて。
炊き合わせのひとつ「黒米飛竜頭」。豆腐、大和芋と蓮根をおろしたものと混ぜ、芯に蒸した黒米を入れて包みます。菜種油でさっと揚げて、油切り。一連の動作がスピーディ。豆腐や根菜をすったものを、もたもた扱っていては不味くなるだけ。早さも味のうち。
こちらは玄米寿司のネタです。
太巻きの具=黄色い素材はジャガイモの「インカの目覚め」。赤は人参、白は大和芋、緑は蕗、茶色は干瓢、だしをとったあとの椎茸を煮含めたもの。色合い、味のバランスともに見事。
細巻きの具=蕨、片栗。
先日お店でいただいた時に教わりましたが、炊く時に酢水にするということ。しかも土鍋で炊いてあり、もちもちもっち〜りの寿司飯でした。
玄米寿司の太巻きと細巻き、出来上がり
このあと、下準備された材料を自分たちで仕上げ、いざ試食タイム。
炊き合わせ。桜の葉で風味をつけた筍、黒米飛竜頭、さやえんどう、塩抜きした桜の花の塩漬けをふんわりのせて完成! かわいい色合わせ、形の取り合わせで盛りつけするのが楽しい!
ミルフューユのパイ皮みたいな板麩巻き 葱味噌焼き。 ボリューム満点。巻くのが快感でした。これならうちでもすぐ真似できそう。今回、改めて板麩の良さを実感。日本の食材バンザイ! 斎藤料理長、ありがとうございました。
今回、初の料理教室でしたが、これからも希望者があれば開催を予定とか。ご希望の方は風花までお問い合わせください。
Topics: cooking, macrobiotic, shop | No Comments »