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April 24, 2008
静岡 本気のお茶摘み 2
「本気のお茶摘み」の続きです。
製茶場へ行くと、湯気もうもう。摘まれた茶葉は酸化を止めるために、まず蒸されます。およそ30秒だとか。
蒸しの状態をチェックしてます。傷んだ葉があれば外します。
竹籠にじゃんじゃん蒸したての葉が集まります。ここでも傷んだ葉がないかチェック!
蒸したての鮮やかな葉。このままでもおいしそう!
蒸された葉は「粗揉機」 に入ります。機械の中では、熱風とともに茶葉が回転し、乾かしながら揉むという工程が繰り返されるそうです。茶温は36度くらいをキープ。温度が高すぎると赤くなり、低いとお茶が青くさくなるので、常に状態をチェックしながら温度管理につとめます。ここで体積が5分の1になるそうです。
上からのぞいてみると、茶葉は熱風とともに、すごい勢いで回っています。
次に茶葉は「揉捻機」にかけられます。茎と葉の水分を均一にするのが目的です。普通のお茶は30分くらい。いいお茶に仕上げる時は60分くらいかけるそうです。今日のみんなで摘んだお茶はモチロン60分仕上げ!
ようやく、この状態に。茎と葉が一体化してきました。
次に「中揉機」に入り、また揉まれていきます。
はい。ここで製茶場を中抜けして、片平豊さんのお茶畑を見学に行きました。
どんどんどんどん山道に入ります〜。
標高300m、すごいところでした〜 ヽ(`д´;)ノ 詳しくはnext
さて、2時間後に製茶場へ戻ると、ガチャコンガチャコンと、最終仕上げの機械が稼動していました。
お茶といったらこの方! 日本茶インストラクターでもある、静岡県中部農林事務所生産振興課の永谷隆行さんです。名刺には「富国有徳 創知恊働 しずおかの挑戦。」とありました。静岡県、本気の取り組み。
ガチャコンガチャコン
人間が両手で揉む状態を機械化したマシンだそうです。
だんだんお茶らしくなってきました。でも「まだまだです」と生産者のひとり山本園の山本さん。
茶葉の様子をみながら、上の重りを調節していきます。えんえんとガチャコン作業は続きます。
葉が丸まると裏面が表になります。葉の裏の細かい毛をきちんと丁寧にとれるまで揉まないと、お茶にツヤが出ないそうです。この状態で完成かとおもいきや、「いや、まだまだです」と山本さん。完成までの遠い道のり。
なのですが、夜7時をまわったので、そろそろ東京に戻る時間となりました。それでは残念ながら途中で失礼しますと言ったところ、「ちょっと待って〜」と、完成のちょっと前仕上げのお茶を少しだけわけていただきました。
それがこれです。
完成品のちょっと前とはいえ充分にツヤピカ。
家に帰ってさっそく60度の湯で、1分間おいて飲んでみました。
出来立てホヤホヤ。香りやわらか、あま〜いお茶でした。
全部同じお茶ですが、器によってこんなに水色が違ってみえるんですね。器でも味わいが変るので、いろいろ飲み比べると楽しいです。
「本気のお茶摘みのお茶」は、パッケージに参加者全員の名前が入って送られてくるそうです。楽しみ! 50g 1000円で販売もあり(限定品なので売り切れかもしれませんが。詳しくは茶専門店まで)
お茶のことがよくわかる有意義な一日でした。「清水みんなのお茶を創る会」のみなさんありがとうございました!
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