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May 14, 2008
赤峰勝人さん東京講演会報告
無農薬、無化学肥料による循環農法の素晴らしさを説く、大分県臼杵の赤峰勝人さん(写真は07年6月末の畑)↑茄子畑 ↓きゅうり畑
4年ぶりの東京講演は立ち見が出るほどの大盛況。待ってました!
20年かけて完成した赤峰さんの完全無農薬による作物づくり。なにより大事な↑理想の土の栄養分の割合を説明中。
お草さま
土にイネ科の草がはえたら「カルシウム不足」のサイン。「草は、そこの土に必要だからはえる。足りないものがはえてくるんじゃ。だから土へ返すと、今度は違う草がはえてくる。そしたらまた返してやればいい。それを繰り返すとだんだんいい土になってくる」
「そんな大事なお草さまを、除草剤で枯らすだなんてとんでもない。草が悪もんと思っとるからそんなことをする。まったく違うんよ」
イネ科のタケ、ススキがはえて土に返すと → スギナがはえる。また土に返すと → ハコベ、ナズナ、カラスノエンドウがはえてくる。こうなったらしめたもの。良い土になってきた証拠。赤峰さんの畑には15〜16種類はえているとか。
「畑に育つ草を大切にすること」
草が土作りの主役!
一般的に”常識” とされていることに警告も。
「農薬を使わない野菜は、虫が食うから安全だというのはウソです。本物の無農薬、無化学肥料栽培の作物には、虫がほとんどつきません」
赤峰さんの野菜は、農薬も化学肥料も使わないのに、収量も、味も、大きさも立派! 三拍子揃った作物づくりです。
未熟堆肥の恐さを語ります。
「畑から作物をいただいた、その分の堆肥を返します。この時、肝心なのが ”完熟の堆肥” だということ。少しでも未熟なものを入れると、必ず ”神虫” さんが出てきて教えてくれます。虫さんは悪さをするために出てくるのではありません。野菜につく虫は、人や動物に害のあるものだけを代わりに食べてくれているんです。だから、害虫なんてとてもいえません。お虫さま。ありがたい神虫さまなんです!」
当然、赤峰さんの畑は草だらけ。下の映像は、赤峰さんの人参畑。それは見事な人参がずらりと並んでいます。
「ジュースにしたらたまらないおいしさ!」
以前、飲ませてもらったことがありますが、自然な甘さがたっぷりで味が濃い! 妙なエグミは一切なし。葉っぱも天ぷらにすると抜群においしかったです。
赤峰さんの願いは「化学肥料、農薬、石油化合物質を地球上からなくすこと」にあります。その昔、最高の野菜作りを目指して近代農業をやりつくし、そのうえで循環農法にたどり着いた赤峰さん。だからこそ、その言葉に説得力があります。
こちらは田んぼ。種まきから40日ぐらいたつと葉っぱが、五・五葉に育つそうです。その苗は人でいうと「高校生くらいに育っている」と赤峰さん。「稲の意識が目覚めた状態だから、気象や天地異変を予知でき、自然環境に対応できる稲に育っている」
赤峰さんの田んぼはこの苗を1本ずつ、手植えしています。この1本植え田んぼでは、10アールで10俵とれるそうです。
終了後はサイン会。 新刊「ニンジンから宇宙へ 2」を手に、皆さん長蛇の列。
65歳になってますます元気! 肌つやぴかの赤峰さん。現在、11町の畑と1町の田んぼをお弟子さんとともに手がけています。*1町は10反。約1ha相当です。赤峰勝人さんHP
居合道五段、合気道二段。均整のとれた身体はどんな姿勢もきれいにきまります。
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