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August 27, 2011
沼津よいとこ・地干物に地酒(最終回)
沼津といって連想するのは、魚!
沼津魚市場は活気あふれていました。どこに行ってもマグロマグロマグロ!!
市場周辺にはお店がたくさんあり、マグロの頭や尾を煮たものなどがたくさん。
マグロの血合い干しなるものも…。
名物のかき揚げに、カサゴの唐揚げ。
市場の2階食堂で見たテールステーキは時価。(右)我が故郷、境港からはるばるやってきた天然本まぐろくん。
まぐろ醤油漬け。わさびの種類も豊富です。さすが本場の県。
沼津魚市場は2階建てで、競りの様子が上から眺められるようになっています。
すでに競りは終了の時間で清掃タイム、洗い場が効率よく完備されて、とても清潔。
壁面に競りの写真があったのでパチリ。こんな感じのようです。
設備が自慢。
沼津で連想するもの、もうひとつは「アジの干物」でしょう。
ただ、そのアジ、大部分は県外産であることが。沼津の人はどう思っているのか。やたらに多い干物製造メーカーの中で、自分用には何をどう選んでいるのか。常日頃「うちのお酒にあうのは干物です!」と広言する白隠正宗の高嶋さんに、おいしい干物を聞きました。
連れて行ってもらったのは近所の魚屋さん。驚いたことに沼津の魚屋さんは、鮮魚のみならず、干物も”おかず”も充実していること。
麦いかの塩ゆで、一杯100円。それを使った揚げたてのフライ。
冷蔵ケースにはお刺身がズラリ!それと同じくらいお総菜が。(右)野菜の糠漬け、ポテトサラダまで!
「魚屋さんってみんなこうじゃないんですか?(笑)」と高嶋さん。
うーん。漁港育ちのワタクシですが、境港の魚屋さんは干物や塩辛はあっても、こういうおかずはないなあ。高嶋さんの顔を見つけた魚屋のオジさん「いい中落ちあるよ」と。注文するとその場で2人がかりの猛スピードでこそげ始めました。愛される魚屋さん!のオーラばりばり。近所にあったら通うのはわかる!
そんな干物に目が肥えた高嶋さん。200軒近くある干物屋さんの中でも、いいな!と思っているのが↓
マルハチ金龍丸水産の社長兼職人の浜道本臣さんと奥さんです。
沼津の干物をどう考えているのか、お話をうかがいました。
自慢の金目鯛の干物を手に!右は太刀魚。お父さんから若くして受け継いだ干物業。いいとこも、どん底も味わったオトコ・ハマミチ。
手に持つのはさばいてさばいてさばき通す、命の道具、干物包丁。包丁は1日3回磨きをかけるため、1ヶ月しかもたないという。沼津の正秀刃物店製。
どん底を経験したオトコ・ハマミチが考えたのは「生よりうまい干物!」
その干物に合うお酒
白隠正宗のお酒は栓を開けて、常温でおいて華ひらく酒。(右)オリジナル盃を試作中。
浮島地区の米100%で醸した純米酒も。この他、「少汲水純米」という昔の仕込み配合を再現した造りや、「生酛造り」の酒もあり。山中酒の店では「誉富士」「大吟醸」も揃っています。
そんな2人のことをご紹介↓
aff『地の干物は地の米の酒と』
蔵元杜氏・高嶋さん。おいしいと評判が高い蔵の仕込み水は、市民に開放されて只で汲み放題。なんでもこの水を飲むと”色白”になるそうです。
「うちの奥さん、嫁にきたときは色が黒かったんですが、うちの水飲んでから白くなったんです!」
!??
初公開、高嶋さんの美人妻! 本当に色白。
山「もとから白かったんじゃないんですか?」
嫁「黒かったんです(笑)。嫁いで蔵の水を飲んでから、だんだん白くなって」
その昔(そうとう昔)、山形県の十四代さんの水が、肌にすーっとなじんでビックリした経験があります。十四代ファミリーも肌きれい。お風呂も仕込み水だそうですが、高嶋さんとこも飲用水から生活用水まですべて仕込み水だそうです。十四代さんと同じですね。ウラヤマシイ!もとがいい水、しかも塩素も無縁!
その水が只で汲み放題!皆さん、車で汲みにきてました。
「沼津まで汲みにいけない〜」という方へ、色白水(笑) は販売もしています。興味がある方はお蔵へ問い合わせを。HPには水の紹介はありませんが。
静岡&沼津ツアー最後にお茶したのは
MAZERUさんでお会いしたirodoriさんの店。沼津から離れた伊豆仁田という小さな駅の前。
築80年の民家をリノベーションしたお店。手がけたのはケンブリッジの森さんです。
取扱い品目は、アンティークとケーキ!
玄関をガラリあけると、この冷蔵ケースが正面に。
ケーキはこんな感じ。
本のコーナーに『住む。』発見。*宏子ちゃんへ「住む。」のある風景を発見したよ。
かなり辺鄙なところにありますが、お客さんしっかり。しかもおしゃれな人ばっかり。
クレマチスの丘にもいきました。ちょうどバラが見事。
沼津はいいな〜。
一歩、芹沢酒店とディープなお店に、マルハチ金龍丸水産、白隠正宗と頼もしいものづくり、野菜生産者を応援するREFS、おしゃれなCAFE MAZERUに、Floydを始めとするセレクトショップ。センスのいいデザイン事務所+情報をアウトプットするweb デザイナーも揃い、思いを形に実現する環境が。だから次々と志の高い若い起業家が集るのでしょう。今、かなり面白い沼津です。
Topics: お取り寄せ, ご当地もの, 日本酒 | No Comments »