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September 3, 2011
水がかなでる常滑文化2
ひとつ前からの続き。常滑出身の成澤シェフ。そして振る舞われたお酒は常滑の酒蔵・澤田酒造さんのお酒です。以前、蔵元の澤田郁子さんが惚れ込む豆味噌に惚れ込んで(笑)、そして名人が作った甑が見たくて蔵訪問しました。
澤田酒造さんの梅酒「白老梅」です。地元知多産の佐布里梅を「ワラ灰の水に一晩漬け込んでアクを抜きエキス分を出す」という、江戸時代の「本朝食鑑」で紹介のあった製法を用いての梅酒。酒は熟成した純米吟醸酒という贅沢な品(左)甘味料は国産原料の氷砂糖を使用。
新製品は「黒糖仕込み白老梅」ブラックボトル。
喜界島の有機栽培のさとうきびを煮詰めた黒糖シロップを使ったという上級品。黒糖でよくあるエグミがないのに驚きました。ビロードのようなコク。甘味料にも上質な国産にこだわるのが郁子さんらしい!
常滑といえば陶器です。苔、器の展示も。
いろいろな酒器も登場。お酒の味をひと味もふた味も違って味わわせてくれます。地の酒を地の器で!素敵です。
やきものと密接にあった常滑。土管やタイル、水カメ、衛生陶器など、生活に欠かせない陶器はこの地から生まれました。
お燗をつける澤田郁子さん。
澤田酒造さんのお燗コーナーにも酒器が各種用意されていました。(右)ふるまわれたお酒、温冷いろいろ。
成澤シェフのお料理は「知多半島の菜園・里山からの贈り物」「知多・三河・伊勢湾からの贈り物」「愛知の大地からの贈り物」の3部構成。
夏野菜のフリットやラタトゥイユ、冷製スープにカナッペ。玉葱のフォカッチャが超美味!
伊勢湾をはじめ近海でとれた大アサリ、車エビ、スズキのフリットも!
パーティフードとして取りやすく、食べやすく、美しさ!も見事。器はすべて常滑製。
郁子さんとパチリ。澤田酒造のこの日のラインナップは梅酒の「白老梅」「大吟醸白老」「純米吟醸生酒」「蔵人だけしか飲めぬ酒」「純米百二十二号」「黒糖仕込みの白老梅」。成澤シェフの料理にすべて日本酒と梅酒で合わせたのです。とても良い雰囲気でした!
テーブルに苔もディスプレィ。
平貝のカクテル仕立て、夏野菜の冷製スープ
高瀬先生と蔵元の澤田研一さん。
最後のデザートは。宝石のようでした。
小さなマカロンも。どれもひとくちサイズで完結。
レストランと違ってギャラリーですから本格的なキッチンの用意はありません。
こっそり見えたシェフの仕事ぶり。遠目から見ても、それはスピード感+迫力がありました! どんな場所でも一流の料理を提供する。弘法筆を選ばず…ですね。
常滑の器、日本酒、シェフと、常滑を愛する人たち、その魅力が集結した展示会パーティでした。
『水がかなでる常滑文化 1001年目の常滑焼〜陶と酒をめぐる展覧会』
Topics: event, 日本酒 | No Comments »