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November 4, 2011
オーストリアのorganicワイン2
前回からの続き。ではそのオーストリアorganic 2つの醸造家ワインを、斎藤料理長のフルコース着席でしっかり味わおうという会となり。7月30日。
スタートは泡ですっきり。って、これはオーストリアではありませんで。この1本だけ、例外のアルザス・メイエー家さんのオーガニック泡。これは美味。
泡ものはドえらい高い製品があります。泡にはほとんどビンテージはありません。あるとスゴイ値段!それはどうしてかと…。シャンパーニュ地方はなぜ北部…?
いろいろ考えますに、イメージを上手に植えつけられすぎていると。雑誌広告の数をみたら歴然です。広告をうっての値段ですからね。原価はいかに。
日本酒の米は精米し、水で洗ってから(洗うというより、水を吸わせてから)仕込みますが、ワインのぶどうは丸ごと使用。
そして、そのぶどうは、1回も!洗わないのです。
ですが、ひとくちにオーガニックのワインといっても、最近はトンデモナイ味のものが多くて閉口しています。オーガニックを悪用!?するような、水太り栽培のぶどう、濃縮ジュース仕込み、火入れ、ミクロフィルター使用なんてのも。それはオイオイではありませんか。
自然食やマクロビオティック、精進料理はマズいと思っている人もいますが、自然素材を使って上手な人が作れば極上の味わい! しかし、ヘタな人が作れば……。誰がどんな素材でどう作るか、そこが一番重要。
おっと話がずれてしまった。
とにかく、おいしいものが一番です!
しち十二候のはじまりはじまり
題して『マヴィ田村安さんのオーガニックワインとのマリアージュ』この日のお品書き。
なぜこのワインか、そして料理なのかをお話する斎藤章雄料理長。正当派の料理はもちろん、マクロビオティック料理を作らせたらもう天下一品です!
はじめは
先付「胡麻豆腐」
葛粉で丁寧に練り上げられた極上の一品。葛好き&胡麻好きにはたまらない。しかも香ばしく焼いてあるので表面カリッと、中はもちっとクリーミィ。
先付「冷やしトマト 共煮」
ワインはこの通り。料理に合わせて、田村さんがその都度チョイス。
なぜ、オーストリアが国をあげてオーガニックに力を入れたのか、レクチャーも。
小さな国の大きな選択!
TPPで揺れる日本よどこにいく
そしてオーガニックぶどう栽培面積は、このように推移。
オーストリアには暗い過去がありました。
1985年のワイン偽装事件。これがきっかけとなって世界市場から姿を消す。そんなオーストリアワインは国外で知られるわけもなく、世界市場ではまったくの無名。しかも覚えにくいドイツ名の長ったらしい名前ときたもんだ。
つづく
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