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November 14, 2011
黒木本店さんの本気農場
お芋の苗床を作る大きなハウスです。バリバリ収穫期の今は、お休み中。
残してあったジョイホワイトの苗。最盛期はこの苗たちでぎっしり、埋め尽くされるそうです。
トラクターをはじめ農CARが勢揃い。
この日、収穫したばかりのジョイホワイト。
山にあるもうひとつの蒸留所、尾鈴山蒸留所へ。
別のハウスでは、何か植わっていました。
人参!
中華でおなじみの青菜、空芯菜。「夜、これ食べましょう」と素早く摘み取る黒木さん。人参ともに無農薬栽培。
ハウスを出て移動中
奥の空いたスペースが農地、「手前は…」と黒木さんがちょっと言葉を詰まらせました。
何が植わっているのか皆目検討がつかない不思議な畑とおもいきや、口蹄疫で犠牲になった牛さんたちが眠っているそうです。立っているのは供養の碑。埋める場所が足りず休耕地も使われたそうですが、隣接する敷地持ち主が嫌がる場合が多く、埋める場所の確保も大変だったようです。大震災があり、随分前の出来事のようですが、昨年8月27日の口蹄疫終息宣言からたったの1年。犠牲となった牛は約30万頭。畜産経営の再開状況は60%弱だそうです。
そして黒木本店の真骨頂!『甦る大地』を見学
黒木本店では焼酎粕を産業廃棄物=ゴミにするのではなく、ひと手間ふた手間、み手間も加えて堆肥に加工。その肥料の名前が「甦る大地」。ネーミング凄し!(社長命名)
相当な苦労があった有機肥料工場
以下、青字はHPより抜粋
「ただ棄てるだけだった焼酎のモロミ廃液を、農の営みの中に還すことはできないか?」そんな思いから始まった。農の営みの中に酒造りを組み入れていく。そこには、地域循環型農業の確かな姿がある。
「甦る大地」のできたて、サラサラ。香ばしいにおい
● 製品説明HPより→「甦る大地」が資材内容確認の認定、有機登録認証機関JONAから、有機栽培に使用できる資材として認められました。特許機構によって作られる『甦る大地』 は、日本の土壌環境を踏まえて、有機質肥料の施用効果を向上させ、有機農法を確かなものとして経済栽培を可能とするため造られています。健全な土造りに始まり、土壌を活性化して栽培作物の生育に肥効を促す緩効性有機質肥料として多収穫はもとより高品質の作物を栽培できます。
甦る大地をまかされているスタッフと黒木さん。
黒木さんは普段は作業着、この日は仏事から駆けつけこの服装。
黒木さんと話していると、すばらしく実行力あるバリバリ農家!(実際に農家ですが)、ふと、はたと気がついて、あっ焼酎蔵の社長でもあったと思い出す。
じつは「百年の孤独」を醸造する有名蔵…と勝手なイメージを持っていましたが、ここまでの農家であるとは思いもよりませんでした。相当な年月と苦労を乗り越え、農業の道へ。どうしてそこまで取り組んだのか伺うと「なぜなら、地酒の意味を問うたから」。こと焼酎は原材料に地元産を使うことが少ない。ではなにをもって地酒というのか。この地で育ったいい原材料が欲しい……この思いからだったそうです。今は近隣の農家さんとタッグを組んで「甦る大地の会」として、芋と米と野菜!?を栽培。肥料はもちろん甦る大地(笑) この地で循環しています。
*農業法人の名前「甦る大地の会」は、先に肥料名があったからだとか。ヨミガエルダイチ…初めて耳で聞いた時、スゴイ意気込みを感じましたね。はい。
夜
びすとろ朱瑠璃さんへ
手書きのお品書き。焼酎各種ずらり!
お品書きびっしり!
これはわかりやすい!原材料の産地も明記。
甦る大地の会で栽培したタマアカネを使った本格焼酎「2006 玉茜」
これなあに?がすぐわかるように書かれて親切。
お造り
そして
畑で摘んだ空芯菜。さっと火を通して登場!おいしい
人参は生で。ポッキーみたいにいただきました。 爽やかな甘み。
最後の〆のご飯はザ・宮崎の郷土料理「冷や汁」が
こっくりクリーミィ!こんなおいしい冷や汁は初めて!
壁面に貼ってあったメニュー。お値段が良心的! 中々も山ねこも300円。『焼酎造りは土づくり』の文字も。
どれもこれもおいしかったです。真ん中がオーナーシェフの楠忠親さん、奥さんとスタッフさん。皆さん説明が丁寧で感じがいい。ごちそうさまでした!
●朱瑠璃 〒881-0035 宮崎県西都市中央町2-8-1F 電話0983-42-3731 昼11:30〜13:00 /夜18:00〜21:30 月曜休み(夜は予約がおすすめ)
東北の酒蔵・伯楽星も応援。
そして次の朝、尾鈴山蒸留所へ。ここがスゴイという。
つづく
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