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February 5, 2012
日置桜醸造元・山根酒造場
山根酒造場がある鳥取県青谷地域は、その名の通り、青々とした山と谷あいの日置川にそって開けた平野です。町のどこでも耳を澄ますと清冽な湧き水の音が聞こえ、環境に恵まれた静かな里。「食欲を湧かせる酒を醸しています」という、食いしん坊の蔵元、五代目の山根正紀さん。
お米はすべて顔の見える農家さんが栽培したものだけ。精米もすべて自家精米 ↑ 精米機
麹は木製の「箱」または「蓋」でつくります。
近年、自然な農の延長で自然な醸しに辿り着いたといいます。それは、合成乳酸を添加しない『きもと造り』の酒。写真は↑お米をする時の雰囲気を再現してもらったところ。きもと造りは「多種類の微生物が複雑に働くので、味わいが多面的かつ立体的になります」
きもと造りのお酒の仕込み場は、有機的な空間である昔の土壁の部屋で造っています。
冷蔵倉庫には、寝かしたお酒がそれはたくさん!
熟成を研究する山根さん。実験的に10年間寝かせた大吟醸。熟成させても澱が出にくく、色の変化がないそうです。
それが純米酒になると色は琥珀色に変化。澱もたくさん出てくるそうです。「いい熟成の証拠」と山根さん。
あえて常温タンクで貯蔵している2本。「もともと日本酒は新酒で飲むものではありませんでした。加熱処理し、長期熟成することで真のお酒のうま味がでます」
強力のお酒を持つ前田杜氏 ↑ ラベルの書も担当しています。無農薬無化学肥料で強力米も栽培。山根酒造の蔵人さんのほとんどは米栽培も手がけています。
『鍛造(たんぞう)きもと 強力』
「65℃でいじめてから飲んでください」と山根さん。
鍛造とは、鉄を打つように鍛え上げ、完全発酵を目指したお酒。きもと造りは多面的な味わいに育ち、重層感が出るのが魅力です。
『鍛造 にごり 強力』甘くないにごりです。食中酒にもってこいの辛い酒で、アツアツ燗でこそ生きるきれいな味。境港のベニズワイガニと好相性!
『日置桜 生もと 雄町 21BY 』スタンダードな純米酒です。
昔の酒造道具を展示した資料館も併設しています。
〒689-0518
鳥取県鳥取市青谷町大坪 249
http://www.hiokizakura.jp
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