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April 24, 2009
らくだ亭「やかんなめ」の夜
23日木曜日。ひるちゃんが、元サライ編集長岩本敏さんが席亭をつとめるらくだ亭のチケットを取ってくれたので、夜、内幸町ホールへ。
その前に小澤ちひろさんと会う。お嬢さんが2年越しの悲願!芸大に受かりホッ。試験前は玄米とひじき、切干し大根、雑穀スープをせっせと作って食べさせたとか。「玄米は集中力が違う」とはお嬢さんの弁。来年は息子さんが東大受験で再び受験生の母。
笑顔で乗り切ってくださ〜い。ちひろさん、そしてご実家の店。国産小麦、天然酵母でパン焼いてます。中でも玄米パンが絶品! 趣味は高校生の時から続けている座禅とユーミン。
さてらくだ亭。今宵の出演者は五街道雲助師匠、柳家喜多八師匠。初めてお聴きする二人です。
開口一番は春風亭朝呂久さん「金明竹」。雲助師匠「代書屋」喜多八師匠「やかんなめ」「あくび指南」、雲助師匠「幾代餅」。
「おつむ、べろべろべろ〜っ」は、やかんなめ。
病ネタです。
病と言っても深刻な噺ではありません。何せ、江戸時代には病といえば2つ。男の病は疝気(せんき)。女の病は癪(しゃく)と相場は決まってたそうです。
「持病の癪が…」と女性が言うのは時代劇の決まり言葉ですね。
その癪を治すのにも、人それぞれに珍妙な方法があり、ふんどしで強くしばると治るとか、「やかんなめ」に登場する奥様はやかんをなめると癪が止まるという。マジですか!? という設定。
外出先で奥様の持病が出て苦しみ始め、同行した女中があわてふためきます。そこへちょうど通りかかったお侍さんの頭がつるっぱげでやかんそっくり!
失礼を承知でお侍にお願いにいく女中。早合点した侍が「癪とな、男のふんどしでキリリ、キリリと体を絞めると癪がとまるというが。しかし、わしのふんどしは越中で寸法が短い。ほおかむりくらいにしかならぬ」と困った顔。女中が「いえ、ふんどしでは…ありませぬ」
するとお侍「みなまで言うな、わかっておーる!」とコレまた違う早合点の話を。これが何度か繰り返され、とうとう女中が「お侍さまの頭がやかんそっくりで、頭をなめさせていただけないでしょうか」と切り出す。
「わしの頭がやかんだと〜っ」 と、怒るお侍。
しかし、人助けならば…としぶしぶ承知し、舐めさすのでありました。すごい図です。そして奥様は無事、正気を取り戻すのでありますが
この噺、サゲも面白いので喜多八師匠で生で聞いてください!
いや〜。おもしろかった。芸達者なお二人でした。
*でも、女性は紐をいろいろ持っているはずなのに、ふんどしじゃなくちゃだめっ!ていうのは幅広でお腹全体を圧迫できるから? えっ気の持ちよう? ハナシをつくった人の妄想? う〜ん、なにかあったらふんどしでLet’s try!
らくだ亭次回、5月16日は柳家さん喬・柳家喬太郎・柳家左龍・桂歌丸・桂都んぼによる、東西落語・華の特撰会。6月30日は三遊亭鳳志真打ち披露で、鳳楽・鳳志親子一門会。園生直系の噺を聴く!という企画公演。
終了があっというまの21時20分すぎ。そのあと、ひるちゃんうちにくる。
せっかくなので、先日購入し、気になっていたピノノワールの微発泡ロゼをあけることに。
ストロベリーみたいな香りと、おだやかな甘みがよござんす。
バイオダイナミック農法で栽培されたぶどうを使用。瓶底に澱がしっかりありました。
農業に欠かせない牛さんが象徴的にラベルにデザインされているのです。
ひるちゃんと知り合ってハヤ20年となりました。
あんまり変わらない二人です。
(こんな写真が偶然出現。↑ 1996年12月イタリアにて)
ひるちゃんが「そうだ、ルッコラを持ってる」と
舞茸、エリンギを焼いて、ルッコラと一緒にバルサミコ酢とオリーブオイルとレモンと塩でささっとあえてくれました。鞄にルッコラがしのばせてあるあたり、さすが料理記者歴20うん年。
さて、そのあと、豆腐に搾菜、生姜、ネギを入れた「搾菜豆腐」を作ったり、鳥取名産の豆腐ちくわを茹でて柚子胡椒で食べたり。ムードは和。
それにはやっぱり鳥取の純米酒でしょうということで辨天娘さんをあけました。
裏ラベルに熱燗は50℃、上燗は60℃の指定あり。指定通りに(笑)いただきました!
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