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December 21, 2011
復活!赤武酒造「浜娘」
待ちに待っていた嬉しい1本が届きました。
赤武酒造さんが醸した「浜娘」です。
赤武酒造代表の古舘秀峰さん!
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[参加蔵元からのメッセージ]
「浜娘」岩手県上閉伊郡大槌町|赤武酒造|明治29年[1896]創業。蔵元 古舘秀峰さん
赤武酒造は、岩手県沿岸の大槌町という、海と山に囲まれたところにあります。
しかし、 3月11日に 東日本大震災の三陸を襲った大津波により、酒蔵と、隣接する会社事務所が流され、壊滅してしまいました。
震災時、私は近くの高台に非難したため、難を逃れましたが、当日、蔵で火入れ準備を行っていた製造部門釜場担当の越田は、町の消防団員として直ぐに防波堤の扉を閉めに行き、消防屯所の鐘を叩き、町民に非難を誘導しました。震災後、無事を祈り懸命に捜したのですが、悲痛にも亡くなったことを知りました。
震災翌日 の大槌町は、至る所で火災が発生し、大量の爆弾が落とされたような焼け野原の様で、至る所に焼け焦げた貯蔵タンクが転がり、原型のない潰れた醸造機械だけが目に入りました。現在は、自衛隊の方々にガレキを片付けていただき、自動車も通れるようになり自宅にも行ける様になりましたが、残ったのは玄関の床と子供の写真数枚。6棟あった蔵も全て流され、火災を受けた資材倉庫のみが形を成しています。
私の町、 大槌町は町長をはじめ町職員30数名が不明になり行政が機能せず、復旧に向けて進めませんでした。3ヶ月が過ぎた今も亡くなった方、不明の方 1,700名で、人口15,000人の町の9人に1人が犠牲になっています。叔父・叔母・姪・同級生、仲間も亡くなりました。町のみんながそうです。
どうして、どうして、どうして…。
悲しみ・怒り・苦しみだけが体の中に充満し、吐き出す出口がありませんでした。
この度の災害で、多くの皆様にお見舞い、励ましの言葉を頂き、深く感謝しています。
皆様のおかげで「失ったものは大きいが新しいものを少しずつ創り上げて行く」勇気と希望が生まれました。この気持ちになるまで、時間がかかりましたが、現在は、町行政と共に大槌町復興を共有し合い、新しい赤武酒造を創り上げる事に従事しています。
今、私たちの手で新しい「浜娘」を醸す「赤武酒造復興計画!」を進めています。再建に向けて問題は山積していますが、一つ一つ山を乗り越えて道を創ります。
少しずつではありますが「赤武酒造」の情報発信をして参ります。
また、大槌町の現状、メッセージもお伝えいたします。
赤武酒造は負けない!
大槌町は負けない!
是非、震災前同様、ご支援、ご協力を賜りたくお願いいたします。
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すぐにHPを見たら「受注開始」の項があったので、その早さにも感激! これがインターネットの素晴らしさ。すぐに注文。7月のことでした。
そしてとうとう迎えた初しぼり。
12月16日、シンプルなダンボールに入った「浜娘」酒粕とともに我が家に到着!
メンバーの顔イラスト入りのメッセージが入っていました。
という4名の先鋭メンバー! さっそくいただきました。
お酒になっているだけでありがたい…と味はそう期待せずに(すみません)いただきましたが、これがどっこい! おいしい! やわらかで素直な味わいのいいお酒。もう思わず笑顔。
車座になり、真ん中にドン!っと囲みながら、みんなでわいわい飲むのにぴったりな純米酒です。
なんといったらいいのかな。喜びにあふれているといいましょうか。日本酒って嬉しい!そんな気持ちにさせてくれる1本です。搾りたての生ですが、お燗してもよかったです〜。2日目にいか徳利でも試したら楽しかった(笑)
復興第一弾を「純米酒」で仕込むところが古舘秀峰さんのセンスのよさ! 味に妥協なしのまさに「ガッツラうまい酒」
仕込み場は盛岡市の桜顔酒造さんにお借りしたそうです。すばらしい連携!
応援よろしくお願いします!
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