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June 22, 2007
陶の国へ行ってきました
日本の焼き物の出発点である東海の4産地、瀬戸焼、美濃焼、常滑焼、萬古焼(日本の8割の器はここで生産)が、いいもの作りのために共にがんばっていこうと連携し「陶の国」と名づけたそうです。
最近、安い中国製品の輸入が増え、この4産地は、どん底まで生産量が減っているとか(T_T)
うーん、聞き捨てなりません。いったいどうなっているのか、4産地に出かけてきました。
型から出たばかりの食器さん。素焼き前に天日でじっくり乾かします。なんとも気持ちよさそうな風景。
落ち込んだというアイテムの中でも、とっくりの数字を聞いてたまげました。
美濃焼きのカネコ小兵製陶所の伊藤さんによると
「昭和50年代は月に10万本生産していたんです」
Σ(・oノ)ノ ナント
10万本! ひと月にですよ。それだけお燗酒を飲んでいたということですね。思えばそのころはお酒といえば日本酒で、お燗するのが当然でした。「貧乏人の冷や酒」なんていう言葉もあったほど……。
それが今や
「月に2000~3000本でしょうかね」
激減。。。
とっくりの町には、どでかいとっくりのモニュメントもあり。
さて、こちらは常滑。伝統的なかめもモチロン健在。常滑のかめは戦国時代、篭城するときの必需品で水がめとして大活躍。水がおいしくなり、また、 腐りにくいそうです。海路で全国に出荷されたとか。今は焼酎メーカーや、酢メーカーが購入。う~ん、欲しい。置く場所はないけれど。
山文製陶所の山本幸治さん、気になるお値段は?
「軽自動車くらい!」
オオモノが得意な常滑では、陶器のお風呂にも力を入れています。
茶碗に見えるので、高山陶園の渡辺さんに入ってもらいましょう。
いったいいくらなのか恐る恐る聞きますと、
「型ものなら60万円代から」 大きさからいうと超安! (しかし、こんな大きな型があるというのもすごい)
「手びねりだと200万円くらいから」
手でコツコツ作って焼いて、気が遠くなりそうな作業のことを考えると、良心的な価格だと思います。
「山本さん、別荘にひとついかがですか?」
べ、べっそう建てることがあったら真っ先に考えます。
お問い合わせはとこなめ焼協同組合まで
屋根の上でも天日干し。こちらは瀬戸焼き五春窯・加藤克己さんの工房です。
ひきこまれるような存在感のある120年前のたぬき殿。
四日市、萬古焼の里・藤総製陶所・藤井さんの庭に鎮座してます。非売品。
織部あり、呉須あり、焼きしめあり、そして直火OKの耐熱器ありで、魅力たっぷりの4産地。
この地で見つけた使い勝手の良い器をおいおい紹介していきます。つづく。
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