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May 25, 2009
料理通信・君島さんとエジプト料理そして世田谷バル
「料理通信」 編集長の君島佐和子さんと、編集部の八木さんとエジプト料理へ。
店に一歩入ってびっくり。席はすべて個室。ゴールドの布が下がり、女子3人で来るとこじゃない!? ムーディなつくり。曜日によってはベリーダンスが披露されるという。そういうとこ。
メニューのフムスを見て君島さんが「いつから皆が作るようになったんでしょうね」と。行く家、行く家で出ることが多いといいます。
ふむ、す。
確かに最近、その名は通るようになりました。昔はベジ系の人がよく作ったもんですが。作り置きできて便利だから、ちょっと珍しいから…なんですかねえ。
で、この店のフムス ↓ (右)えんどう豆のコロッケ風。
スタッフは顔の濃い現地のかた。メニューに「牛」と書いてあるのに「マトン」といいはったり、白身魚というのにサーモンだったり。何度、確認しても同じ答えしか返ってこなかったり、会話はできるもののある意味日本語が通じない状態(!)
エジプトのパン、エジプトのビール。
(左)乾燥そら豆をことこと煮てペースト状にしたもの。
(右)ピーマンやぶどうの葉にチキンライス状のものが詰められたお米料理。
全般的にかむ必要がない柔らかい料理オンパレード。エジプトの皆さん、堅いもの苦手?
さて「料理通信」 定期購読しています。
←毎号そそられるタイトル!
中身も充実で読み応えあります! エルルカンもとっくに取材されていましたし、知った後で「料理通信にはとっくに出ていた……」ということが多いです。はっきり言って他の雑誌のネタ本になっています。
今月号にはなんと、うちから歩いて15分の店が2ページに渡って紹介があり、びっくらこきました。たった4坪の小さな小さなワインバー「世田谷バル」。”不毛”と言われた場所で(どの駅からも遠い。人はまるで通らない)繁盛店になったのです。そのレポートが。
繁盛。その答えは、この ↑ 号にあり。
「料理通信に載るなんてすごいことですね」と若い店主に言うと、隠しても嬉しそう!
お店は以前、彫金のアトリエだったところ。坪数4坪。
「何をやっても流行らないから商売には向かない」と、若い店主の将来を心配した大家さんはいったん断わったそう。そこを熱意で頼んで借りたという店主。ホテル、イタリアンレストランを経験して開業した開店資金は220万円。低予算のため、内装工事はほとんど自分で。
「ホッピーを出すような感覚でカジュアルにワインを出したかったんです」。
狭い空間ながら赤、白ワインは10種類以上を吟味して揃え、価格はワンコインの500円均一。この他にハートランドの生ビール、スパークリングワインもありますが、すべて500円!わかりやすい。
ワインは1本から5杯注ぐ計算で、最後の一杯はおまけ分として普通の1.5倍量とたっぷり。
←表面張力いっぱいのグラス
これは嬉しかろうの図。
そんなサプライズに当たった客は大喜びで、店内はまた盛り上がるという仕組み。おつまみは300円、500円、800円均一でイタリアンが中心。近所のパン店「パン焼き人」のパン盛り合わせは100円(赤字覚悟の目玉皿という)。店主、いろいろ仕掛けます。
安くて狭い店だから、どこかで手を抜くかと思いきや、グラスは一杯ごとに新しいものに交換し、料理は注文ごとに手がけるなど普通の店同様(どこぞの店よりもマシ)。
狭さは逆に客同士のコミュニケーション力を強め、隣の人が頼んだ料理を見て「私もそれを」というケースや、新しいワインがあくと「それ、こちらも」と追加オーダーが入ることも多いそう。
←小さな小さなお店。
そんな一体感のある混雑が心地よいせいか連日大にぎわい。毎晩、平均立ち飲み人数10人で、そのほとんどが半径300mのご近所さん。営業時間は19時から深夜1時が基本。でも、盛り上がると、朝5時までの日も多々あるとか(皆さん終電は関係なしだから)。
人気の秘密は、お得感+選択肢のある品揃え+心地良いサービス+楽しさの4つ。誰もが満足するわかりやすい魅力があれば、立地の悪さと狭さというハード面の悪条件もなんなくクリア!といういい見本です。
料理通信にも取り上げられるわ、大家さん、ご近所さんも大満足というハッピーな店となりました。
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