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October 9, 2012
静岡県の酒米・誉富士2
ひとつ前の続き。6月3日は誉富士の田植えでした。(左)誉富士・蔵元名入りのぼりを持つ焼津酒米研究会の梅原会長。
静岡県の酒米・誉富士。地域の米と水で日本酒が造れたら最高だと思います。とはいえ、初めての米、しかも酒米は技術的に難しくリスクも多々あり。
なかなか手を出さない農家が多い中、焼津酒米研究会の皆さんは果敢に挑戦!「メンバーは毎夜のように集まって研究です。このメンバーは本当に研究熱心です」と誉富士の生みの親・宮田さん。もちろんその研究会に必ず駆けつける宮田さんです。
*右写真を見ると↑宮田さんとやまよは身長ほぼ同じ!兄妹風。松村さんノッポ!
田植えには県内の飲食店、酒販店、蔵元も多数参加。(右)杉錦の杉井さん
田植え終了後。24BYから参加する英君酒造の望月さんが豊富を語りました。
誉富士を使用する蔵元さんからメッセージが
初亀醸造・橋本さん、高嶋酒造・高嶋さん
花の舞酒造・青木さん、森本酒造・森本さん
志太泉酒造・望月さん
銘柄と名前がスグ出たら、相当な静岡通です。
そして、かわいいボーヤも参加!将来しっかり誉富士酒を飲むんだよ〜。
ヽ(^。^)ノ
そして、とうとう迎えた稲刈りの日!10月6日
すくっ! しっかりとした稲穂に生長
田んぼに入ると、水分を含んだしっとり柔らかい状態です。
宮田さんに聞くと「誉富士は最後までこれくらいの土壌水分量がいいのです」と。品種により様々です。やはり現場に行かねばわからないことがたくさんあります。
- 出穂、成熟期は「山田錦」と同等の晩成熟期です。
- 稈長が「山田錦」より24cm短く、穂長もわずかに短い、穂数はほぼ同じです。
- 下位節間が短く、稈質がやや硬いため極めて倒伏しにくい品種です。
- 止葉は「山田錦」と同様になびき、穂は穂軸が柔らかくなびきやすい傾向です。
- 玄米の品質・粒大は「山田錦」と同等で、収量性は「山田錦」より高いと推測されます。
- 「山田錦」と同様に、いもち病に弱く、穂発芽しやすいが、脱粒性は、やや難に変化しています。
- たんぱく含有量は「山田錦」並みで低く、優れます。
- 心白の発現は「山田錦」よりも多く、玄米断面における心白の形状は線状です。
- 精米特性は、ほぼ「山田錦」並みで、高度精白にも耐えられます。
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●オマケ
同い年という3人。左から高嶋酒造の高嶋さん、焼津酒米研究会の八木さん(独身)!、株式会社サイランの杉本さん
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