« 久保本家×Cafe Eight 日本一のお燗技を楽しむ会 1 | Home | 境港の父作、玉ねぎ! »
June 21, 2009
久保本家×Cafe Eight 日本一のお燗技を楽しむ会 2
前回の続き。
口開けの一杯目、「生酛のどぶ 14号」の上澄みを取り出し、甘くない炭酸で割ったカクテル。アルコール度数も低く、爽やかな口当たり。
「生酛のどぶらしい酸を出して、食欲をわかせます」 と、小森谷さん。
冷たい飲み物は体に良くない…が久保本家の信条。お燗でおいしいお酒づくりが基本。とはいえ、すっきり飲みたい食前酒もあってもいい。その時の提案だそうです。冷やすのは炭酸のみ。「氷は冷えすぎるので使わない」と潔い。
(右)ずらり並んだ瓶を撮影する参加者の皆さん。
カフェエイトの清野玲子さんの挨拶でスタート! (右)「奈良県の大宇陀からやってた久保本家です」小森谷さん。グラスは生酛のどぶ上澄み+炭酸。
山口の「貴」 を醸すごりさんこと永山貴博さん。隣は秋田県庁、技師の加藤はなゑちゃん「今日も飲むっすべ」。dancyuの里見美香さん(今度「居酒屋特集」らしいです)、そして、仏教にド強い編集者のとみ〜たさん。ツワモノメンバー!?
チームカフェエイト、ピュアカフェ、ダブルオーエイトのスタッフも参加。(右)遅れてやってきたひるちゃん(右の横シマ)、その隣は「住む。」伊藤宏子さん(最新号の「あえて、小さな家。」読み応えあります!)
今回の会は発起人だったので、座らずじまい。おいしそうなお料理が続々運ばれていきます。
←つーさん運び中
1 トーフチーズのカナッペ、とんぶりキャビアのせ
「眠龍 涼(りょう)」と梅酒のブレンドで。「涼」は生酛ではなく、速醸酛のお酒。梅酒が多すぎるとクエン酸が勝ちすぎるので、ほどよくがコツとか。涼6〜7に対し梅酒3〜4。お燗で40℃ Justだそうです。
このブレンドは日本酒を夏向きに楽しむために考えられたもの。梅酒を少し入れることで、炭酸で割らなくても、氷を入れなくても、爽やかなテイストになり、夏の料理にぴったりくるのだとか。久保本家の梅酒のベースは、ホワイトリカーではなく、生酛の純米酒。
2 蕪と青ねぎ、なめこのスープ
生酛のどぶ 19号タンクのお燗55℃で
3 揚げテンペの鰻ざく仕立て
「18BY おこぜ」の割り水燗 55℃
4 モロッコいんげんと厚揚げの辛みそ炒め
「スパイシーどぶ」と名づけられた、どぶ1合に対し、梅酒を3滴入れたもの。カレー鍋にも合うという組合わせとか。
そして
ようやく撮影できた5番目の料理
「焼きエリンギのマリネ ルッコラ添え バルサミコソース」
生酛のどぶの20号タンクは日本酒度マイナス9。これは甘くてコクのあるバルサミコ酢に合うとのことでこれを。
この時、日本酒度プラス9の15号タンクと飲み比べを行いました。
−9と+9の飲み比べは私も初体験! たんなる甘い辛い以外の味幅を勉強。
(左)鈴木三河屋の大熊潤さん。(右) 癒しなごみキャラのアロハさとみようこさん。
6番目のお料理はアツアツのベジ春巻き〜、中身はなんと
「玄米とよもぎの細春巻き」。「涼」のお燗で。食べたかったです。
スパイシーどぶのおかわり!
7番目の料理は、久保本家の酒粕を使ったグラタン
「アンデスレッドとパープルポテトのグリル 酒粕ソース」
クリーミィなので、合わせるお酒は辛口のどぶタンク21号(日本酒度+17)の燗冷ましで。「口の中のクリーミィさを、お酒の辛みで味がきれるように辛口を合わせます。〆の黒ごまと玄米のリゾットへおいしく、進むように」
ちろりが間に合わずで、最後は一升瓶で瓶燗!
リゾットには生酛のどぶ22号の上澄みと濃いとこを分け、それぞれにお燗。クリアーどぶ燗、そしてクリーミィどぶ燗。玄米×コメコメ対決。
←久保本家の奈良漬け
「酒粕を2年寝かせるとアミノ酸、甘みがぐっと増えます。そんな酒粕だったら砂糖、みりんが不要!」。飲ん兵衛向けの奈良漬け。
燗酒を学ぶ会だったので、割り水燗(1割弱の水を入れてお燗する)や、ブレンド燗など披露してもらいましたが、「急冷燗」(きゅうれいかん)も実演してもらいました。
上げて冷ますお燗方法です。
若くて渋い酒をインスタントに熟成させることが可。60℃でお燗したお酒を氷水で55~50℃くらいに急冷させます。1分間で5℃下がるそうです。こうすることで粗い味が丸くなるのだとか。急冷しないと味がだらけるそう。
宴たけなわ…ではございますが、そろそろいいお時間〜。
料理長にひとこといただきました。今回、新しい技が盛りだくさん。ありがとうございました!
某店で二次会。小森谷さん、れ&あ、おつかれさま!
Topics: event, shop, 日本酒 | No Comments »