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February 5, 2013
開運醸造元 土井酒造場さんへ
2012年11月「静岡生まれ!「誉富士」の地酒で女子会」で訪問した掛川市
その翌日、掛川の蔵「開運」を醸す土井酒造場を訪問。蔵は冬景色。
そして米洗いの真っ最中。きれいな酒質を決める米洗い。土井酒造場で使う水は「長命水」と呼ばれる高天神城の湧水。
なんでも高天神城跡から湧き出る軟水で、口あたりやわらかが特徴。この湧水をボリュームいっぱいのシャワーで洗うのが開運流!
機械と五感をフル回転。両方向から適切でブレのない判断をくだします。
圧倒されるような水流
土井酒造場・社長、土井清幌(どいきよあき)さんにご案内いただきました。
清幌さん四代目当主です。蔵内には酒米が続々到着
米置き場。酒造期だけ敷かれる板。この時期だけ倉庫がフローリングです。
兵庫県のスーパー山田錦
兵庫県産の山田穂
静岡県産の誉富士! その他にも岡山県から雄町など、様々なお米が
麹室をのぞかせてもらいました。
使いやすいよう、どこもかしこも整理整頓されています。
もやしも各種
土井さんと杜氏の榛葉農さんをパチリ
蔵をトントンと上がり、屋上へ。
蔵で一日に使う水の量は膨大です。
ですが、そのゆくえを考える話はあまり聞きません。
土井酒造場では平成12年9月からこの排水処理施設を稼働。米洗い、瓶洗いに使った洗浄用水はこの活性汚泥槽で処理しています。
汚泥は底にたまり、上層部のきれいな水のみを排水。1日30トン処理できるそうです。鼻を近づけても匂いはまったくありません。
自然に不可をかけてはいけない…環境を強く意識する土井さんは、この他にも平成15年、蔵の屋根にソーラー発電を設置。
人件費は極力かけず(なにしろ人がいません。蔵に電話をすると土井社長が出ます!)なのですが、かけるところにはかける。これも、報徳思想なのかなと思ってしまいます。
もろみのタンクからは
上質なマスクメロンのような爽やかな香りが。
クーラー、換気扇完備。涼やかな空気が循環
「開運」といえば
おめでたい「開運」なのであります。熊手の飾りにも引っ張りだこ!
玄関の「土井酒造場」の書。どなた様が書かれたのかお聞きすると前静岡県知事の石川嘉延氏という。
(左)杜氏の榛葉農さん。新婚❤冴子さんのダーリン(右)蔵の畑
ちょうど三輪明神の志るしの杉玉が到着、見せてもらいました。
三輪山の杉葉で作った杉玉。古来より酒造りの神様と呼ばれる大神神社には本殿がなく、三輪山自体をお祀りしています。
三輪明神 大神神社はご神体そのものが山なのでございます。そのご神木の杉でつくられたのがこの杉玉!
この杉玉の存在を教えてくれたのは、岐阜の白扇酒造・加藤孝明さんでした。杉玉とは本来なんぞやというのを加藤さんにお伺いし、”ただ杉の葉で作れば杉玉”ではないことを知ったのでした。
ご加護をうけましょう
清らかで品のいい甘みの開運。どのクラスにも開運らしい1本の筋が通っています。
静岡のフルーツにも、うなぎにもあうのです。
春になれば、今、樹形だけの↑桜の樹が花で満開に。枝だけの冬は葉が日差しを遮ることなく光を集めていました。気持ちよさそうに玄関周りで酒造道具がひなたぼっこ!そんな光景も冬ならでは。四季でガラリと光景が変わる土井酒造場。今季のお酒も楽しみですヽ(^。^)ノ
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