« 料理通信4月号は「シェア」する店の作り方特集&三重のおいしいもの再発見 | Home | 四日市・とよのあかり »
March 19, 2013
料理通信4月号 かぶせ茶の郷、水沢へ
というわけでひとつ前のブログ続き
料理通信4月号の取材で「かぶせ茶」の郷、鈴鹿山麓・水沢地域へ
茶畑撮影中! カメラマンの山下恒徳さん
高いところを求めて車の上に。体力必須のお仕事です。
素敵に撮影していただきました(^^)
茶畑を見たあとは、全国でも稀だという日本茶専門の農協・水沢茶農業協同組合へ。審査用のティスティングを見学
同一条件になるよう、天秤(久々に見た!)で茶葉を計量。白い磁器カップに入れます。この時に使う「湯」も大事で、審査用の湯が沸かせるようになれば一人前とか。ただ沸かせばいいってもんじゃないそうです。
通常、飲む時にはありえないアッチッチーな湯を注ぎ、香りを嗅ぎわけます。いやもう、ダイナミック★
そしてステンレスの台の上に茶葉を広げて、状態を確認。
次々、えんえん続きます
熱湯は欠点を見つけるためだそうです。最後に、抽出したお茶を口に含んで採点。茶葉をイジメ抜いて本性を見る感じでしょうか。
おいしく飲むためのお茶。急須でいれてもらいました。
プロがいれるお茶は確かに美味。水沢農協で最高ランクのかぶせ茶 「伊勢本かぶせ茶」をズズッ
急須は 地元の焼物、萬古焼を使用。急須の中の茶葉も嬉しそうにひらいて(と感じましたとさ)
●blog 萬古焼 紫泥の急須
壁際にズラリ並んだソロバン。農家さんと買い付け人とのやり取りは今もソロバン! 裏に板が貼ってあるのは、それぞれに金額が見えないようにするためとか、なんとか。
茶葉の保管は大型冷蔵庫で、クリーンな製茶工場。
こちらの「かぶせ茶」が最もおいしく飲めるのは水出し(SUI-CHAと命名)だそうです。その抽出時間たるや、たったの1分30秒から2分。それで味がしっかり出て甘く、色もきれいでビックリへ〜っでした。こと温度が難しいかぶせ茶ですが、水ならば苦味や渋みが出にくく間違いなしという。冷水でもいいそうです。
●かぶせ茶の歴史
”香り、渋み、甘み、うまみ”をもつお茶、日本茶
いれ方次第で長所も短所も出てしまう日本茶。それぞれのお茶の個性に合わせた温度や水量で味わいたいものです。
日本茶とひとくちにいっても、ひとつの茶樹から、抹茶、玉露、かぶせ茶、煎茶、ほうじ茶、芽茶、青柳……と、さまざまなバリエーションがあります。
その種類の多さ、複雑さ=わかりにくさたるや!
たとえば「かぶせ茶」や「青柳」と聞いて味が想像できる人が何人いるのかなと。ネーミングにも問題多々あり。パッケージにもっと味の特徴や、どんな時に何に合うのか説明が欲しいところ。
そんな状況、日本茶と日本酒は似ているなあと感じます。
3月25日の料理通信イベントでは、水出し茶を味わってもらおうと思っています!
◎三重県にはこんな↓ ↓↓珍しい番茶もあり!
●blog 市川泰三さんが作る日干茶葉!
Topics: ご当地もの | No Comments »