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April 8, 2013
SHIKKI de SHUKI 2013
漆器の酒器は口当たり温か。寒い地方は陶器よりも漆器が多かったのも納得です。色合いも朱色や溜色など、日本ならではの深い色使いがいい味を出します。朱色の漆の器に、にごり酒を注ぐと景色が最高になります。
そんな漆器ですが、お酒の味が明確になるかどうかは…わかりませんでした。まあ、無難でいい人ね…という感じ。
内堀法孝さんに誘われてアクシスギャラリーで開催の「SHIKKI de SHUKI 2013酒好きデザイナーによる器展」に行った時のこと。
会の主旨は→ 「本展は酒好きが自らのためにオリジナルの酒器をつくり、好みの酒を楽しみたい」という単純な動機から開催される展覧会です。複雑化するモノづくりのプロセスに対して、もっと素直なモノづくりをしたいという想いから、職人とのコラボレーションを通じ「想い」をカタチにすることができました。信州・塩尻市内の三酒造の協力により、試飲による器体験も可能」 という実践的な酒器展!
器がお試し放題! 「見て、触れて、味わえる」展示されている酒器に本物の!?お酒を注いで試せる体験型の展示会。わかったのはデザインの重要性!器は使ってみなくちゃわからない
↑内堀法孝さんです! デザインしたのはこの器↑画像ではよくわかりませんが、円筒型で蟻地獄!?のようにストンと落ちているのです。
内堀さん、じつは時計のデザイナー
地元の若手漆器職人さんとコラボ★
「kakumaru」
デザイン:内堀法孝
漆器制作:伊藤寛司商店、木曽漆工、未空うるし工芸、丸嘉小坂漆器店
内堀さんデザインの酒器、色は3種類。唇があたる部分は極薄で、そこからグッと下がる(蟻地獄)のような形。さて、どんな味わいになるのか?想像つきません。
(左)表面張力ギリギリまで注いでみました。(右)タッグを組んだ若手職人の岩原さん、升とトレーを担当。
内堀さんのコンセプトはカクマル!
↑なのだそうです。昨年は「1日1合」で枡のタイプを作製。それじゃ量が足りないと・・・
片口と器。カクとマル=カクマル
その他にも様々なデザイナーが考えた酒器がズラリと並びました。これが試せるのが嬉しい!
そしてお料理も漆器の皿に
漆器に並べられたフード。かわいい系のおつまみだと思ったら、女子大生の作。昭和女子大学環境デザイン学科の生徒さんが担当されたそうです。
スタッフ披露コーナー。右が女子大生ズラズラ、日本酒はほとんど飲まないという。これから飲んでください
初めていただいた美寿々酒造さんの美寿々・純米吟醸 美山錦 無濾過生
他、笑亀酒造さん、 丸永酒造場さんのお酒も。蔵元さんからひとことずつ
さて、実際、内堀さんの器で飲んでみました。一緒にいった浅井直子さんと試した感想は!「おいしくなる(驚)」
意外なことに、お酒の欠点を消し、きれい系の味にチェンジ。いや、予想外に(内堀さんスミマセン)おいしくなったことにビックリでした。狭めの口径と口が当たる部分の極薄形状これがキモかもしれません。飲んでみなくちゃわからない〜
こういう体験型の展示会はいいですね。
見ただけではわからない味わいの違いがその場でくっきり!よくわかります。酒器は味わってナンボ。漆器もデザイン次第!を痛感しました。
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Topics: event, 器, 日本酒 | No Comments »