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September 17, 2013
酒米の種類色々・強力備忘録
酒米にはいろいろな種類があります
最も有名なのは
●「山田錦」
=酒米の王様と呼ばれ、ボリュームがありバランスのよい酒に仕上がる。全国新酒鑑評会で、金賞を獲得する酒の大半が「山田錦」。酒造好適米の作付No.1!
親=山田穂+短棹渡船
●「五百万石」
=かつて、日本一の生産量を誇った淡麗な味。米どころ新潟で“生産量500万石越え”記念で命名された。
親=菊水+新200号(先祖に早稲神力、亀の尾4号)
●「美山錦」
=長野県生まれ。耐冷性に強い品種。
親=たかね錦(親=北陸12号、農林17号)に放射線処理したもの
●「雄町」
=古い原生種の酒米。岡山が主産地。山田錦の先祖にあたる古い品種。鳥取県大山麓で発見された。
*県独自に開発された酒米
●「秋田酒こまち」
= 秋田県独自の酒造好適米として開発されたもの。耐冷性があり、美山錦より大粒。タンパク質含有量が低く、きれいな味に。高精白が可能で、吟醸、大吟醸向き。
親=秋系酒251+秋系酒306(先祖に五百万石、ヨネシロ、秋田酒40号、華吹雪)
●「誉富士」
=静岡県独自の酒造好適米として開発された米。短稈で倒伏性が強く、収量が多い。玄米の大きさは山田錦とほぼ同じ、心白はより多く、高精白も可能。
親=山田錦に放射線処理後に系統選抜により育成
・blog 静岡県の酒米・誉富士
*復活!
●強力=ゴーリキ
酒米の中でも、晩稲の大粒品種。粗蛋白も少なく、硬く割れにくい優良品種。線状心白を持ち(強力・山田錦・雄町の三品種のみ)、35%以下の高精白も可能。熟成するほどコクが出て、とくにお燗すると冴え渡るうまい酒になる。
分けつが少なく、ひと株15本程度。山田錦は18本。飯米のコシヒカリは20〜25、日本晴はそれ以上。
酒米は原生種に近い稲。背が高く、粒が大きいため倒伏しやすい。コシヒカリなどの飯米と比べると育てづらい。化学肥料や農薬に頼った栽培方法だと難しく、手間がかかるため、つくり手の技術が問われる。
「強力」の味の特徴は、深みのある味。独自の酸味が抜群の切れ味を支え、食中酒に最適な味吟醸に。
酒米・強力は丈が150cm以上にものびる!
背が高く、収量も少ないという農家泣かせの大変な米。
そんな酒米を笑顔で一生懸命つくって、お燗向きの純米酒を醸すのが、なんとも鳥取県らしい…と思います。はい。
65度でおいしいお酒もある
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