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December 19, 2013
蛇の目模様
ひとつ前の続き。きき猪口の底に描かれた青色の2重の輪=蛇の目模様。酒の色や濁り、透明度をみるためと言われています。その「蛇の目」について、白扇酒造の加藤孝明社長に教わったこと
鏡餅は蛇から酒に通じる
「お正月、床の間に飾る鏡餅は、蛇がとぐろを巻いている姿なんですよ」
鏡餅の上に飾るみかんは蛇の頭!? 真上から見ると確かに似ています。
「昔から蛇は神様のお使いと考えられてきました。鏡餅を真上から見ると同心円でしょう、これは蛇の目なのです。蛇の目は、日本酒のきき猪口の底にも描かれているように、魔を払う力があるのです」
神社の注連縄は蛇の雄雌がからみあっている姿で、結界の意味があるといわれています。渦巻き模様も蛇がモチーフ。異なる大きさの2つの輪は陰と陽とも。蛇神信仰もあるし、蛇の古語は「カガ」という説もあり。
単純な形の中に、いわれが山ほどあります。
きき猪口底の蛇の目。色やにごりを見るためだけなら、違う模様もあった!?
昔から続く季節の行事は、意味や教えがたくさん含まれています。行事をやめてしまうのは簡単ですが、何も考えず閉じてしまっては勿体ないように思います。
お正月は、なにもかも新しい気持で迎える日。
まずは、お米の酒の屠蘇酒でも飲んで、いろいろ考えてみるのもよいかもしれません
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