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July 25, 2009
岐阜 カネコ小兵さん その2
カネコ小兵さんのとっくり資料コーナー。
とっくりの最盛期は昭和40年代後半。カネコ小兵さんでは月に13万本製造していたそうです。
その頃、お酒といえば日本酒しかなく、お燗が当たり前の時代。旅館では洗い替えを含めるとお客さん一人につき10本は必要だったとも。
それが今や、ビール、焼酎、ワインもありで、アルコール飲料の選択肢がぐんと増えました。
また、日本酒は冷酒のままグラスで注がれることも多くなりました。300mlの瓶ならそのままテーブルに並びます。とっくりは洗いにくいので、小瓶の登場は旅館も居酒屋もラクなのかもしれません。
「ひとり1本運動を言っていた事もあったんですよ(笑)」と、伊藤克紀さん。
お店やさんで、ひとり、とっくり1本割ってもらう運動(爆)
運動もむなしく…!?
その昔、月に130000本注文があったとっくり、今やなんと月に2000本と大激減。
たくさんあったとっくりの型もかなり処分してしまったそうです。残念ながら、こうしてすたれていくのですね。
いろんなデザインがありました。とっくりは計量器でもあるため、土の収縮率にとてもシビアで高度な技術が必要。1合、8勺、7.5勺など細かい注文がいろいろだったといいます。
↑左の大きさのものが、焼くと右まで縮む。
とっくり、知らなかったこと。
とっくりのへこみは持ちやすくするためだと思っていましたが、「大きく見えて、中身の容量が少なくてすむとっくりを作ってほしい」という注文に答えるためのデザインだったそうです。
とっくりの底がうんと上に上がっているのも同様の注文から。セコいっ!
昔のパッキングは藁。そして木箱。
印刷は転写シールで行われました。
カネコ小兵さんのとっくり説明。
なるほど〜。
町内にある「とっくり村」の壁面。
みんなでとっくりを出し合って展示。「これ、うちのですわ」と伊藤さん。
志野焼のいいものも。
デザインいろいろ、工夫いろいろ。
型の説明がさりげなくある外壁。
とっくりを歩いて感じる下石町でした。
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