« 見上げて楽しい桜飲み | Home | 「とちぎ酒14」滝田稔さん »
April 8, 2014
静岡県漁業協同組合・女性部大会 魚で肴★ブランドのつくりかた
3月はいろいろな行事が盛り沢山でした! 思い出し記録。
まず、3月6日はグランシップで静岡県漁業協同組合・女性部大会で講演を。担当の川口照恵さんが熱く! 去年から何度も打ち合わせを重ね、気合充分で望みました。
静岡県の茶業農産課・増井裕子さん&平野香理さんも、この会にジョイン。漁連女性部の皆さんに県の優れた純米酒とお茶を知ってもらおうと、女子(決して…子ではありませんが)による、女子のためのパワー炸裂会となりました。
東京・打ち合わせ時のスナップ。手にしているのは地元海産物!(左)川口さんはハバノリ、(右)平野さんはたたみイワシ!
____________
魚価は下がり、魚連女性部員の平均年齢は上がり、会員は減る一方。魚加工品にも力を入れてはいますが、その商品は誰にどう売るかが問題で…。
どうしたら、作りがいがあり、適正価格がキープできる魅力ある商品にするか!であります。
魚は ”誰と組む” かが重要だと思います。
少し前のブログでも紹介しましたが、酒蔵さんが地元素材を、酒と合わせて提案することも大いにあり。魚といったら肴ですから。上質な純米酒と組める魚=肴を目指す!これも、ひとつの方向だと思うのです。
上質同士が手を組んで価値を高める! そのためには互いを知ること。
そんな会を実現しようとあいなりました。
前夜の最終打ち合わせ。会で試飲するお酒のチェックを兼ねて浮月楼浮殿へ。県内のお酒が勢揃い! お店のお酒担当・羽根田陽亮さんの知識も素晴らしいです。お燗温度もバッチリ!
大会は、JAなど、他からのお客様も集合
スタートは女性部代表が大会宣言
来賓の挨拶の中でも、「和食の世界遺産」の話が織り交ぜられ、みな、魚食文化を改めて考えていることがわかります。
さて、今回の講演タイトルは「サカナ×発酵×酒米誉富士 プレミアムな酒肴は静岡の海から!魚で肴★ブランドのつくりかた」です。(ちょっと長い…。セミナー中の写真は漁連さんから拝借)
魚連の熱血!川口さんが冊子も製作
なぜ、地元の上質の純米酒と組むのか、その重要性をお伝えしたいと、用意したパワーポイントは100枚以上!
↓農林水産省affで連載した水産関連の記事も冊子に
セミナー終了後、試飲試食timeへ
ただ話を聴くだけではなく、体感してもらうのが大事。県外の参考事例や、県内の食品、県内の純米酒とお茶を試飲
静岡県オリジナル酒米・誉富士の純米酒に、魚介類を使った発酵珍味各種
イカの塩辛・赤づくり、白づくり、イカの三升漬け、イカの麹漬け、イワシの糠漬け、おやつ煮干し、炙り板わかめ、ジャコを使ったジャコロッケなどなど。添加物を使ってないことも重要です
そしてこちらは、女性部員が手作りした「つめた貝の佃煮風」
つめた貝!嫌われ者と聞いてましたが 、においが強烈とも聞いてましたが 恐る恐る食べてみると!なかなか風味が良かったです。
____________________
その肴はどんなお酒に合うのか。純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸……ひとくちにお酒といっても様々。そして温度もいろいろ楽しめるのがいいところ。「あの蔵のあの酒に合う!をイメージして作った〜♡」といわれたら、試したくなりますよね。それが言えるような商品作りが大事!
それは、誰に、どんな風に食べてほしいの?
____________________
静岡県は「吟醸王国」といわれ、特定名称酒比率が高いことで知られています。
ですが、県民は・・・あまり、知りません。飲んでません。
吟醸比率は全国平均28.1%のところ、静岡は82.9%!
全国平均の3倍!
というわけで、女性部の皆さんにこそ、その上質な味を知ってもらおうと
お出した酒は、静岡オリジナルの酒米・誉富士の純米酒
静岡生まれ静岡育ち
さあ、飲んでみましょう〜
●白隠正宗 誉富士純米酒 高嶋酒造
沼津市原
●正雪 誉富士辛口純米 神沢川酒造
静岡市清水区由比
●杉錦 誉富士山廃純米 杉井酒造
藤枝市小石川
同時に、お茶もサービスです。掛川の「深蒸茶」と「静岡型発酵茶」(花様、果実様の香りが強く、健康志向にマッチする機能性成分を含む開発中の茶)。お茶振興班のスタッフがテキパキとサービス!
「深蒸茶」は茶草場農法
http://kakegawa-kankou.com/chagusaba/
(左)深蒸茶 (右)静岡型発酵茶
・
皆さんにお酒の感想を聞いてみました
「思ったより飲みやすいです。フルーティで爽やか、するするって(笑)飲めました」
「いつものと違いますね」「ええ、おいしい(笑)」
実際に食べてみる、飲んでみるとナルホド!という気づきが多かったようです。皆さんのコメントも活発で、帰りがけには「来てよかった!発想がふくらみました!」という声も。
今、求められるのは、光景が浮かぶ食。お酒なら、お米の名前が言える純米酒。田んぼで成長が見守ることができる地元のお米。
土地と造り手の顔が浮かぶのが最高です。
地元の純米酒を飲むことで、田んぼ、環境、水系、杉山、器を含む日本の伝統産業も守られます。
いい純米酒にあうのは、いい発酵食。
魚介×発酵=上質な加工品ができれば、魚食文化が価値付けされて、互いの魅力を倍増。
魚を肴として価値付けし、海の幸を☆がつくブランドに育てたい!
元気が良い桜海老の産地・由比のメンバー。「私たちの町には酒蔵があります!一緒に考えたい」と嬉しい言葉が聞けました。
住む土地の酒米でつくられた純米酒を飲むことは、その土地を守ることにつながります。
地域は一人一人が選択する「食」が支えています。
その動きは町から県、日本もと信じています。
川口さん、増井さん、平野さん頼もしいチーム静岡です。
___________________
翌日、川口さんから届いたメール
↓ ↓
静岡県漁業協同組合連合会
指導部 漁業振興課 川口照恵
去年から綿密に打ち合わせを重ねて、準備し、やりがいのある仕事でした! 嬉しかったので本人の許可得て原文ママで紹介
Topics: event, 日本酒, 魚 | コメントは受け付けていません。