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May 16, 2014
文化資源フォーラム「酒食饗宴 うたげにつどう人と人」1
●思い出しblog=2014年2月22日の出来事
東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究室主催の文化資源学フォーラム
「酒食饗宴―うたげにつどう人と人」で講演しました。
会場は東京大学弥生キャンパス弥生講堂アネックス セイホクギャラリー
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開催趣旨
「宴(うたげ)」という言葉を聞いて、みなさんはどのようなイメージを持つでしょうか。「うたげ」という日本語には「手を打って楽しむ」という意味があり、漢字の「饗」は「うたげす」と読んで、「ごちそうの両側に人がひざまずいて向かい合った様」を表しています。「シンポジウム」はギリシャ語で「共に飲むこと」を意味し、プラトンの『饗宴』にみられるように、そこに「討論し楽しむ」が加わりました。つまり、「宴」とはまさに飲食を介して人が向き合い、関係を築く場なのです。「宴」は古代から今日まで世界中で続く、人間にとってなくてはならない営みだといえるでしょう。
一方で、わたしたちが生きる現代社会では、孤食や無縁社会など、希薄な人間関係が問題となってきています。いま、「宴」=ハレの日の共食を見直すことで、こうした状況に光があたるのではないでしょうか。
「宴」は、いつもと違う食事の場だからこそ、何が起こるかわかりません。古来、「うたげす」る人は人々とともに楽しむために、何を食べるか、どう空間を演出するか、どのようにふるまうかなど様々に工夫を凝らし、知恵を絞ってきました。わたしたちは、〈宴の中の食〉〈演出される宴〉〈宴から生まれるかかわり〉といった視点から、これからの「宴」の可能性について考察していきます。
(左)綿抜豊昭先生の講演「加賀藩の饗応料理」
プロフィール●筑波大学図書館情報メディア系 教授。近世文学・礼法、図書館学が専門。近著『包丁侍 舟木伝内』(陶智子と共著)では、加賀藩で供された大名料理の紹介とともに、来客が7千人にも及ぶ荘厳な武家の御成での宴席の献立や、儀礼などが描かれている
(右)伊藤文彰先生の講演「フレンチレストランで宴を創る」
私の題目は「米の酒を囲む宴 農、水、山をつなぐ」です。
講演後はシンポジウム「文化としての宴―思いを込める食、わかちあう食―」
司会進行は石田さくやさん
「文化資源学フォーラムの企画と実践」2013 年度履修生の皆さん
フォーラム報告レポートはこちら
→ http://www.l.u-tokyo.ac.jp/CR/images/forum13_rapport.pdf
そして
「酒食饗宴 ―うたげにつどう人と人―」
実践編へと続くのでした!
お酒のセレクトを頼まれました。日本酒の歴史がイメージできるように。また初めての方にも飲みやすいようにと
(左)三重県タカハシ酒造「伊勢の白酒」古式二段仕込みの純米酒
(右)和歌山県長龍酒造「吉野杉 樽酒」
大学OBが手がけたお酒ということで、新政酒造の「やまユ 酒こまち」
「亜麻猫」and more
後半へつづく
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