« 新潟 首が並ぶ、田んぼ | Home | 新潟 雲洞庵の土踏んだか »
September 13, 2008
新潟 鶴齢さん初呑みきり会
鶴齢さんの初呑みきり会に参加。新幹線Maxに乗り越後湯沢で下車すると、社長の青木貴史さんがお迎えに。まずは「しんばし」というお蕎麦屋さんで、新潟産の蕎麦粉を使用したへぎ蕎麦(海藻のフノリでつないである蕎麦)をいただきました。こちらのお店の野菜はほとんどが自家栽培だそうです。
ネギもたっぷりワイルド、みずみずしさも充分。天ぷら一番手前は塩沢名産の舞茸です。肉厚で香りも抜群。
名物の「不動もち」。よもぎをこれでもかと使った濃い〜よもぎ味。
青木酒造入り口です。雪深い地ゆえ、蔵の前は雁木がずっと。風情あります。
左)今季のつくりは早く、9月18日から。蔵人さん準備に大わらわ。
右)貯蔵酒タンクの蓋部分。大吟醸は3度ぐらいに冷蔵keep。
米や酒の移動に使うホースです。最近、新調したばかり。清潔感いっぱい。
左)青木酒造さんは火事の経験あり。蔵はその時、全焼に。唯一残った写真の蔵も天井下の梁は炭のごとく真っ黒。その後の地震で外壁にもダメージが…。今は自家用の漬け物保存場。とはいえ、蔵は強し!
右)今回のびっくり。青木さんのお隣はお姉様かとおもいきや、母君と聞いてたまげました。おしゃれでスレンダーなママ。壁材から床の石選び、配置などインテリアを担当しています。
びっくりその2。庭の池。水がとってもきれい。蔵の地下水を注ぎ、溢れると川へ流れでる仕組みとか。なるほどそれで透明なのかとふむふむ。
なのですが鯉の姿はどこにもみえず。誰もいない池!?
なんでも地下水を入れるようになったら、水が冷たすぎて鯉には不向きと判明。
よくよくみると、池の隅っこの方にお子さんが祭りですくったという金魚が2匹ほどいました。金魚強し。
さて、いよいよ会の時間。場所は「龍言」です。豪農の家を移築したという建物。
セミナー会場。味があります。日本酒といえば、やっぱり畳ですね!
お待ちかね。勉強会終了後は懇親会!中央がどどんと空いたレイアウトで広々した宴会場。青木酒造の阿部さん法被で活躍中。
契約栽培の酒米「越淡麗 」を使ったお酒、低温で丁寧に発酵させたきれい系など自信作が勢揃い。タンクからこの日のために詰めてきた発売前のお酒で乾杯!
杜氏の新保さん、人格者です。青木さんが注ぎ、杜氏さんがお返しに注ぐの図。酒づくりは信頼関係あってこそ。
さて、肴です。地のものがずらりと並びました。鮎の塩焼き。そして初めて食べたイワナの洗い。水のようなするりとした味! みょうがときゅうりの極せん切りであえてあり、レモンもよし、醤油もよし。鮮度の良いイワナはこう食べるのかと勉強になりました。
左)北前船で流通したニシンは、この地の人にとってソウルフード。酢でしめた大根と一緒に。
右)龍言のおかみさんです「鶴齢はおいしいわね」
きのこたっぷり汁。海藻入りはお約束の麺。
青木さんありがとう!
ひとくちに新潟で醸す酒といっても千差万別。「新潟はタンレイ
カラクチ」とよく言われますが、青木酒造は生産の8割が地元需要で、それこそニシンに合うような、うまみのあるお酒がメイン。地元で愛され、消費されてこそ地酒ですね。
「越淡麗 」という新潟で開発された酒米は、その文字面から、淡くすっきり系の酒ができる気がしますが、青木酒造の場合、文字から想像する”端麗”ではなく、どちらかといえばうまみを併せ持つしっかり系の感あり。飲んでみなくちゃわかりません。
一同に少しずつ味わうと、米やつくりの違いがよくわかります。日本酒とひとくくりにしてはいけないほどバラエティ豊か。日本酒はひとつではないし、ひとつの蔵の酒でさえ、ひとつにはくくれない。改めてお酒の懐の深さを感じました。それから先入観をもたないこと。飲むときは中庸の精神で。
楽しく、おいしく日本酒にふれあった会でした。青木酒造の皆様お世話になりました!
Topics: ご当地もの, 日本酒 | No Comments »