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July 15, 2014
秋田市のゆきの美人さん
目の前にあったとして、いつでもいいかな…と思う酒と、すぐに開栓したい!酒があります。
後者の1本が秋田醸造「ゆきの美人」さん。
きれいで爽やか。軽快なれど、単調ではなく、さざ波のように細やかな酸が表れて、奥行きを支え、気が付くとするっと飲んでしまう…。印象は、雪の結晶クリスタルを思わせる透明感、冷涼感。
とりたててラベルが饒舌でもなく、「どこがいいの?」と先日も考えながら飲んでいたら、あっという間に空っぽ! そういうお酒です
「ゆきの美人」社長兼杜氏の小林忠彦さん。秋田県酒造組合技術委員長。NEXT5のリーダー的存在。4蔵の酒質が上がったのも小林さんがいたから…と言われています。
この「ゆきの美人」どれを飲んでも、味の軸が揃っているのが嬉しい!
蔵は、以前あった古い蔵をマンションに建て替え、その1階に設けた小さな醸造場。
最新設備のクリーンな環境。麹蓋を使用した丁寧なつくりが特徴。
昔ながらの道具も活きてます。
清潔な白い布に包まれて、適切な温度管理を経て出来る麹米。
最近、さらにクリーン環境を維持する機械を導入。手術室で使われる清浄機だそうです。お値段聞いてビックリ
麹室、麹蓋と日本酒蔵では「杉」を大量に使います。その杉も、上質な杉でなくては役割を果たしません。
日本の杉山をいい形で存続させるためにも、いいお酒を飲まなくちゃ〜!
さて酒母室
状態を見て、温度を上げたり下げたり微調整。
使用する酵母は、協会14号酵母only(一部例外除く!?)
思いますに、味の軸が揃っている蔵は、酵母が固定されています。
新政さんは6号、昇龍蓬莱さんは7号など。これらの蔵は、どのお酒を選んでも味の軸が揃っており、飲み手にわかりやすい!
蔵内は、どこもかしこもクリーン! 環境は味に出るを実感。きれいな蔵でしか、できない味があります。
「ゆきの美人」ブランドは、麹米に山田錦、掛米に秋田酒こまちを使ったものがスタンダード。その他にも純米吟醸の美郷錦(この酒米・大好き♡)、雄町麹、愛山麹、吟の精etc. また、「辛口純米 完全発酵+12」「夏吟醸活性にごり」なども。小仕込みならではの細やかな素敵ラインナップ!
四季醸造が可能な蔵ゆえ、6月に「しぼりたて生酒」リリース!
しかも値段がリーズナブル。先日会った神奈川の蔵元さんが「ゆきの美人さんの値付けは500円安いです」と。富山のあの蔵のマダムも好きと言ってました。
蔵で小売はしていません。私は秋田県能代の天洋酒店さんで購入しています(ゆえに県内限定酒もget可)。以前、都内某店で購入したら・・・な味 !どんな管理しとんじゃワレ状態。お酒は出荷後に問題を生じるのが難ですね。初めて飲む人は、そんな味かと思ってしまいます。いい酒は酒屋も選ぶの巻。
●天洋酒店 浅野貞博さん
〒016-0824 秋田県能代市住吉町9-22 TEL/FAX0185-52-3722
HP 秋田地酒の伝道師浅野 www.shirakami.or.jp/~asano/
秋田地酒ブログ http://ameblo.jp/akitajizake
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それにしても、最近の秋田の酒活躍ぶりは凄いです。先日開催された仙台日本酒サミットでもNEXT5がALL上位入賞。1位が春霞さん、3位がゆきの美人さんだったとか。
新世代の酒、秋田から!?
2014年10月11日 土曜日は
「日本酒で乾杯!秋田大会」開催
第一部の国民文化祭・あきた2014 食文化シンポジウムに参加します!
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