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August 11, 2009
乳酸不使用の速醸もと!? 新政レボリューション
秋田県能代のピカイチ酒屋! と思っているのが天洋酒店 浅野貞博さん。
どこがすごいというと、
その1 日本酒しか置いていない
その2 秋田の酒しか置いてない(試飲できる)
その3 市場や近所で食品を代理購入してくれる(笑)
その4 蔵元案内、観光案内、宿泊手配までしてくれる(爆)
その5 性格がいい(わはは)
他、年中無休。全国へ発送してくれる。
メルマガが日によっては一日2回も届く(めちゃ熱心)
その天洋酒店さんから「新政レボリューション!」とメールが、なになに
ええっ!
純醸もと?
浅野さんの言葉、ご本人の許可得てそのまま引用しますと
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
さて、『新政 レボリューション 第2弾』 『翠竜』が入荷してきました。
『翠竜(すいりゅう)』
佐藤祐輔さんが今年から、『新政』生き残りのために試行錯誤の酒造り。
4つの代表が秘醸酒シリーズとして発売されます。その第1弾が、貴醸酒という手法を用いた『陽乃鳥』でした。これがまた大好評で、早々に完売するんじゃないかとヒヤヒヤしています。
そして第2弾がこの『翠竜』です。
祐輔さんが、「速醸酒母に使う、『醸造用乳酸』で何から作られているの?」と疑問に思い、いろいろ調べたら、安いものは石油原料から合成される。発酵法によるハイランクの乳酸でも、どんな培地を使って、どんな乳酸菌を使っているのか、結局分からなかったそうです。
ちなみに、なんで酒母に乳酸を使うのか?
乳酸を入れて酸度を上げることで、雑菌に汚染されずに酵母が増殖するんです。
その乳酸の出所がよく分からないものであれば、乳酸を入れずに酒母を造れないか?
(山廃という手がありますが、どうも彼は山廃が好きじゃないようです)
彼が注目して考えたのが、酵母自体も大量の酸を出す能力がある。ということは、自ら生成した酸によって雑菌汚染を防がせることができる、ということ。
麹や蒸米を冷凍殺菌し、さらに数回に分けて仕込むことで成功! いらぬものを加えずに造った純粋醸造酒母なので『純醸モト』と銘名。
製法上、乳酸菌がまったく関与していません。そのため、お酒の中の有機酸はすべて酵母が生み出す酸だけ、
すなわち、この蔵の6号酵母の特徴をストレートに出せるそうです。
さすがっ!T大卒だけあってとっても理論的。で、それを実現してしまうあたりが、素晴らしい!
さてさて、肝心の味。
彼いわく、
口への入りはソフトだが、引き締まった酸が鋭く立ち上がり、香りも味もシャープで、素晴らしくキレの良いお酒になりました。まるで日本刀を思わせるようなお酒です。
はっきり書きます。
とっても引き締まった味で、ストレートな味です。確かにキレも素晴らしい! 辛口の白ワインを思わせます。サッパリ系の肴に合いそうです。
ただ、含み香に少し糠っぽさ、というかクリアじゃないものを感じます。これが、山田錦・美山錦という米に由来するものなのか、精米歩合60%に由来するものなのか、それとも純醸モトによるものなのか、私にはわかりません。そして、味にもう少しふくらみ・優しさが欲しい。なんか、肩肘を張っているように思われます。そんなに突っ張らなくても、肩の力を少し抜いて、楽に行こうよ!って思ってしまいました。(祐輔さんに対してじゃなく、お酒に対してですよ)
(彼がこういう酒質を目指していたのかどうか分かりません、次回会った時に聞いてみましょう)この突っ張り感が、この先、人が年をとると丸くなるように、和らいでいくのか? 尖ったナイフの先はそのままなのか?丸くなるのか?まったく予想がつきません。ぜひ折々、飲んでみなくっちゃ!
今まで誰もやってこなかった(であろう)初めての試みで、こんなちゃんとした(失礼か?)お酒にしてきた、それは素晴らしいこと。もっともっとその製法を突き詰めていって欲しい。2年後、3年後、きっと素晴らしいお酒になっていくと思います。そういう意味でも1年目の純醸モト『翠竜』、ぜひ飲んでおいてください!!
四合瓶 1500円 一升瓶 2940円
彼の思い、彼の情熱を聞くたび、感じるたびに、見守ってやりたい!応援してやりたい!と思ってしまいます。ぜひ皆さんも『新政 ザ・レボルーション』見守ろうじゃありませんか?!
そうと聞いたら、で、さっそくお取り寄せしてみました。
純米もと。きれいな酒質です。いやみシェーなところがありません。今まで日本酒が苦手〜っという女子もこれならOKなのでは? という味です。
乳酸については「添加物」なので、それを使うのはYesなのかNoなのかは?な部分でした。
添加物不使用なら、有機JAS認定が速醸もとでも取得できるってこと?
こういう革命はどんどんトライしてほしいものです。
そして気になったお酒がもう1本!
80%!!
再び浅野さんより
『新政 純米 80』
祐輔さんの、若者に日本酒が売れないのは価格のせいだ!という考えは前にもお知らせしました。世の中の低精白のお酒には、低精白を前面に出し、米の旨味をバーンと出したものと、その精白に対して出来るだけ飲みやすい、高精白の酒質にいかに近づけるか、という2種類があります。
彼の考え方からすると、ターゲットは若者、すなわち米の旨味がバーンとでたものではなく、スーッと飲める、渋や苦の少ないお酒を目指すことに。
まんまと上手くいきましたよ!
渋、苦、えぐみを出さないために、酵母(6号)はもちろん、麹菌も選抜し、掛米は秋田酒こまち、麹米には美山錦を持ってきて、雑味を低減。
もちろん、雑味も旨味のひとつ、なんて言っている私のようなオジサンには少々物足りないか!? でも、いくらオジサンでも夏の暑いときに、ゴテッと濃くて、度数が高いお酒はごめんしてください!という意味では、つい手の出るお酒です。
価格もホント?というくらいの、四合瓶 900円、一升瓶 1800円。しかも税込みです!!
本音をいうと・・このお酒がバンバン売れるのは、嬉しさ半分です。だって・・私の目標の「1日に朱金泥能代が5本売れる店!」で考えると、この酒を1日に約30本売らなくちゃならない・・。
ま、私の思惑はどうであれ、若い人がこのお酒を手にして、「日本酒って美味しいね!」って、日本酒ファンになって欲しいものです。
新政 純米80
四合瓶 900円(四合瓶の発売は今回入荷限りにさせていただきます) 一升瓶 1800円
〒016-0824
秋田県能代市住吉町9-22
天洋酒店 浅野貞博 TEL/FAX 0185-52-3722 携帯電話 090-3754-9434
mail asano@shirakami.or.jp
HP 秋田地酒の伝道師浅野 www.shirakami.or.jp/~asano/
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80%ですが、欠点が見つからない味でした。これでこの値段とは。
経費を抑えるために一升瓶と4合瓶の表ラベルは兼用とか。この考え方もいいですね。
優先順位がはっきり、メッセージはしっかりという、なんともすっきりした考え方ができる佐藤祐輔さん。頼もしき若き蔵元です。6号酵母の底力を見た気がしました。
日本酒! まだまだやることいっぱいあります。
*浅野さんへ。メルマガは面白いけど、HPがいけてないです。はい。
皆さん、機会があったら能代のお店へ行ってみてくださいね。小さなお店ですがこだわりがつまっています。全部試飲できるし(笑)
Topics: お取り寄せ, ご当地もの, 日本酒 | No Comments »