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能とお酒 饗宴

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大塚屋の横山 京子さんにお声がけしていただき「能と酒饗宴」へ。
発起人の御厨誠吾さんが日本酒(しかも竹鶴!)に、はまりこんで企画した能と酒の宴とのこと。御厨さんは「能・紅葉狩」の平維茂役で登場

大塚屋の横山 京子さんにご案内いただいた「能とお酒 饗宴」へ。

発起人の御厨誠吾さんが日本酒(しかも竹鶴!)に、はまりこんで企画した能と酒の饗宴とのこと。御厨さんは「能・紅葉狩」の平維茂役で登場。

パンフレットより

「能においては、超自然的な存在が重要な役を担います。また、お酒を飲めば酔い、異界へといざなわれます。つまり、現実と夢想、現世と異界、実在と観念、日常と非日常とを融通無碍に行き交うことのできるのが、能であり、お酒なのです」

深遠にして甘美な世界と!

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「能もお酒も、 わからないから面白い!?」ということで、御厨さんと竹鶴・石川達也杜氏の対談つき!

別名「酒モアイ」石川杜氏と2shot

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ロビーで竹鶴のおふるまいあり(勿論、燗酒!笑)

(左)いまでやの白土暁子さん。お酒は奥が純米吟醸きもと&手前が純米吟醸雄町「三位一体」という名の酸ガッツリにごり。オリジナルの紅葉+竹鶴=平盃!

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セルリアンタワー地下二階にある能楽堂。

竹鶴杜氏の石川達也氏、対談語録

「能も酒もわからないから面白い。お酒わからないと言われます。能と同じような感覚でとらえています。日本酒は難しい、ややこしい。名称だけでいっぱいある。吟醸、生酒…。勉強しないと飲んじゃいけない?ムードもある。

わからないのは関係ない。わからないものをわかろうと、探し求める習性が人間にはあるのではないか。オーラ、カリスマ、品性、わからないけど感じるものがある。

頭で、こうですと言えないものに、人間は感動するのではないか。

お酒は、わかりやすく造られるようになった。香りの高いお酒、流行の酒は、甘口なんです。甘いのは人類共有のうまさ。とりあえず甘くしていたら、嫌われる理由がない。甘くって、渋みや苦味が少なく、香りが高い。何十年かその方向に傾いて、指導する先生も”説明しやすい酒を造りなさい”といってきた。ドンドンそこへ進んだら、消費が伸びない…どころか減ってきたわけです。

わかりやすさにお酒を落としこんできて、見放された。

かきたてられれば、次もまた飲もうと思うが、そうでなければ、次は飲まない。

ただ、わかりにくければいいというわけでもない。

おいしい以上の価値が酒にはある。飲む人に力を与える。日本酒はそういう飲み物です。

大震災の後、わずかですがお酒を送りました。お礼の言葉で「おいしかった」という人は一人もいませんでした。”ホッとした” ”リラックスできた”という言葉です。

私の考えるお酒の役割は、その日の疲れを癒やしたり、明日も頑張るぞーと思ったりすること。そんな存在でありたい。そんなお酒を造っています。明日への活力、人と人をつなぐ酒。おおいに懇親を深めてもらいたい、そんなお酒です」

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ロビーで展示されていた竹鶴の書とそのラベルボトル

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書家の葵氏情報

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その後、直会(!?)が「金田中 草」で開催。横山京子さんは可憐な着物姿。

ここでも竹鶴(もちろん、燗酒。純米大吟醸も燗酒も)

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竹鶴・お酒のラインナップ!

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竹鶴酒造の竹鶴壽夫さん!

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とっても久しぶりの再会で嬉しかったです。

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それぞれのテーブルに能楽師さんたちも着席。

直にお話しが色々伺えて、楽しい経験でした。質問疑問にいっぱい答えていただきました。

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京子さん、世話役ありがとうございました!

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発起人の御厨誠吾んです。能の家系ではなく、まったく別の世界から、能に惹かれて飛び込んだそうです。

会の最後には、人間国宝の 山本東次郎さんが締めの挨拶を(「狂言・貰聟」の舅役で登場)。 その話も、酔っぱらいの婿の話ですから、最初から、最後まで、お酒にまつわる題材ばかり!

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わからないけれど、感じるものがある!

それがそのものが持つ力なのだと。

能はまったくわかりませんし、あらすじを熟知しておかねば楽しめないのも難。また、あらすじよりも実際は超シンプルなのも問題(省略の美とか!?)

そこはそういうことなんです!というルールを理解せねば深くは楽しめません。

なのですが、鍛えぬかれた所作の美しさはマイケル・ジャクソンも真っ青。

いやはや、普段とは別世界!学びの多い能と酒の饗宴でありました。

わからないけど、感じる力! 人生の様々な場面での判断はソコかと。

撮影 RICOH GR


Topics: event, 日本酒 | コメントは受け付けていません。

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