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December 11, 2014
ホテルメトロポリタン秋田で「ご当地日本酒プロジェクト」
20141127 「純米酒×和食 秋田産純米酒と和食を愉しむ会」
「ご当地日本酒プロジェクト」を開始した、ホテルメトロポリタン秋田でセミナー開催
お世話になったホテルの宇都宮英則さん、小林良江さん、小山徹さん受付に立つの図
今回の嬉しいビックリ参加!佐藤勘六商店の佐藤玲さんが一番乗り!天の戸・森谷康市杜氏もなんと〜
山上料理長が、佐藤玲さんの「北限のいちじく」を使って酒肴にアレンジも→ 「北限のいちじくラ・シャンテ煮」玲さんがblogにUP★
第一部・セミナー中のワタクシ
セミナーでセレクトした秋田の純米酒。味が異なる4種類を仕込み水とともに試飲していただきました。すべて秋田県産の酒米。個性が明確なタイプをチョイス。地の酒とは!がわかる美味しさばかり。西日本にはない味わいですね。
秋田県の酒米は「秋田酒こまち」が有名ですが、「美郷錦」「吟の精」「星あかり」など色々あるのです。「美山錦」もたくさん栽培されています。
4番めのお酒はサプライズで 宮沢賢治が愛したと言われる約100年前の復活米!「陸羽132号」で醸したやまとしずく。寒冷地、秋田の米づくりの歴史を感じることができます。
↓セミナーのテーブル
永須昭夫さんの画像を拝借↑↓
料理長のレシピも公開あり!カードでお土産に。
やまとしずく「陸羽132号」の説明カード。昔の米を使った純米酒には、なんとも言えない滋味深さを感じます。
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そして待ってました!
第二部では山上料理長の和食と秋田純米酒とのマッチング〜☆
爽やかシュワシュワの「ゆきの美人スパークリング」からスタート。
そして、今、人気急上昇の春霞さん「美郷錦100% 純米大吟醸」の登場!
春霞さんの酵母は、蔵オリジナル「亀山酵母」を使用。
そして先月、秋田県知事賞を受賞した「高清水 純米大吟醸」と(ほぼ)同じお酒を特別出品してもらいました。流石の味わい。
天の戸さんからは業界初の黒麹を使った「天黒」と、通常の黄麹を使った「美稲」を。麹違いを楽しんでもらいました!
森谷杜氏「厳選日本酒手帖」をご持参(恐縮です。本には杜氏の生原稿と写真が載ってます!)。
天の戸さんは「半径5kmの米と水だけの酒造り」です。
雪の茅舎の斎藤真紀さんも参加してくれました!(久々の再会です。本持参(涙)〜 ) 森谷杜氏と真紀さんには、蔵のお酒の説明もお願いし、皆さん大喜び。
デザートタイムには、新政酒造の「陽乃鳥」 を。貴醸酒ですが重たすぎず、ライトで甘酸っぱさが凝縮した新ティスト♡
そして、きれいな甘みがでる「あめこうじ」を使った太平山さんの甘酒を! 今までの甘酒とはひと味もふた味も違います。甘酒というとモニャ〜とした(よく言えば)鄙びた味があったもんですが、それが皆無。きれいな甘さです。甘酒を選ぶ時「こうじ」は何か、「あめこうじ」に注目です!
そして「やまもとしずく」も、いろんな温度で頂きました お燗酒に歓声があがりました〜。
【秋田産純米酒と和食を愉しむ会 日本酒ラインナップ】
厳選の「純米酒+甘酒」をご紹介
◆ゆきの美人 純米吟醸生 にごり酒
~ 秋田醸造株式会社(秋田市) ~
◆春霞 純米大吟醸 白ラベル
~ 合名会社栗林酒造店(美郷町) ~
◆高清水 純米大吟醸
~ 秋田酒類製造株式会社(秋田市) ~
◆雪の茅舎 純吟
~ 株式会社齋彌酒造店(由利本荘市) ~
◆天の戸 黒麹仕込 純米原酒黒麹仕込 純米原酒
◆天の戸 美稲 特別純米酒
~ 浅舞酒造株式会社(横手市) ~
◆新政 貴醸酒 陽乃鳥
~ 新政酒造株式会社(秋田市) ~
◆太平山 酒蔵の杜氏が「あめこうじ」で造った甘酒
~ 小玉醸造株式会社(潟上市) ~
+ 和食調理長 山上さんが腕を揮った和食!
料理長にお願いしたのは、最初に秋田のフルーツを使ってほしいと。勿論この季節ですからリンゴです! フレッシュな歯ごたえ、クリア感ある蜜の甘さを生かしてあえものに。秋田のキャビア=とんぶりの実がプチプチ☆
精進出汁で「初雪」を見立てたお椀です! 純米大吟醸の味に寄り添ってくれました
純米大吟醸のように繊細で美しいお酒の時に最も嫌なのは、酒器内の酒に油や脂が浮くことです。きれいな液面を見ながら、丁寧にじっくりいただきたいのです!
お造りに関しても打ち合わせのさい「醤油をつけて食べる…のは」と生意気発言(本当にゴメンナサイ)。生魚は日本酒にあう…わけですが、それではつまらないのです。生魚ばかりも疲れます。そこで、今回チョイスした特別なお酒たちに、主役をはれるお造りにしてほしいとお願いしたのです。
そうしたら!甘いヤリイカにはオリジナル塩麹であえて
鮪には料理長十八番の特製辛味調味料を使って「ヅケ」に、そして河豚は炙って、ぽん酢と!
ハタハタもビックリ丁寧なロール状の仕上げ。地元の皆さんたちも「こんなハタハタ見たことないねえ〜」と感嘆
まさかのあのフルーツと魚介の春巻き。揚げたクワイほこほこ
スペシャル!この会のために料理長が仕込んだ「唐墨」
佐藤勘六商店特製のいちじくを使ったデザート。なんと「ラシャンテ」で煮たという。その煮たシロップがあまりに美味しいので、ソーダで割ったドリンクも特別に登場。
ありがとうございました!
懐かしい皆さんも 左の永須昭夫さんが秋田県東京事務所にいた頃、某居酒屋で秋田の皆さんとよく飲みました。これが秋田のお酒に惹かれるきっかけだったかも。当時は酒というより人?(こんなラテンな人たちが育った背景とは)かれこれ15年くらい前でしょうか。地域の魅力は、誰が誰にどう伝えるかが重要。永須さん→佐々木一生さん→加藤はなゑさん、この3人の秋田魂は強固。
というわけで、おかげさまで
チケットも完売☆
お酒がいいのは勿論のこと、お料理がどれも細やかに丁寧に相性を考えられていたこと
↑photo by 佐藤 玲さん
料理長そこまでしますか!?なほど手間暇かけてあり、それぞれの純米酒に寄り添った素晴らしい提案でした。酒粕と味噌の豆腐漬けや、ホテル仕込みの唐墨にも驚きました。塩麹含めて1ヶ月以上前から仕込んでくれた逸品ずらり。 発酵には発酵!をきかせたおつまみいっぱい。お客様が皆さん「おいしい」連発の笑顔を見て、手をかけた分はすべて伝わる!(料理もお酒も)を実感しました。
お料理とお酒の写真がカメラで撮れなかったことが残念です…。
越中谷多美さんが写真を送ってくれました
作り手の想いが伝わる地の米の酒と料理は、みんなを幸せにしますね!
Topics: event, 旅館・ホテル, 日本酒 | コメントは受け付けていません。