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December 23, 2014
ヴォーヌ・ロマネ村の勉強@ヌッフデュパプ前編
●岩手の 本丸「ヌッフデュパプ」訪問記録(六本木店は出城)
ヌッフのワイン会は、店主・伊東拓郎さんのアプローチが面白く、勉強になるのです。が、今年はまったく行けずじまい。12月20日ようやく参加!
この日はヴォーヌ・ロマネ村の勉強会。特級畑が並ぶブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ村、期待で胸ワク(ピノ・ノワール好き)。そして!幻のシャンパンと言われる、普段まるで縁のない「サロン」も登場と、なんとも贅沢なラインナップ☆
ブルゴーニュは各村が誇りを持ってワインで独立しています。「村名が名のれる葡萄」が村ごとに決まっているのです。
ヴォーヌ・ロマネという「村名」が名のれるのは「ピノ・ノワールの赤ワイン」だけ。
どんなにいい葡萄で白ワインを造っても、村名のヴォーヌ・ロマネが名のれないのがルール。凄いもんですフランスさんは、そんなこと決めちゃって。世界へ出るブランド戦略とは、です。
村で一番いいものにだけ村名をつける。ブランドの基本ですね。
日本各地で、地域名をつけた「●●ブランド」がありますが、選択基準があやふやなものが多いと感じます。ブランドがアテにならないといいますか…。「誰にいくらで売る」が明確でないからだと。自分たちに厳しいルールづくりは凄い!世界基準の値段設定!
今宵のワインと料理のメニュー
「謎」という文字がアチコチに!
ワインのインポーター、ラックコーポレーションの秋本晃宏さん。資料に空白あり。裏面は村の地図。どうも、仕掛けがあるようです!
こちらの会社はブルゴーニュの畑地図の版権を持っています。以前、村MAPカレンダーを作成してました。また作ってほしい!
日本酒も酒&田んぼのおしゃれなMAPあったら楽しい〜。
ヌッフのボス・伊東拓郎さん
なぜ店名がヌッフなのかは→コチラを!
最初はシャンパーニュの泡(サロンではありません)。NVドゥラモット ブラン・ド・ブラン。葡萄はシャルドネ100%。村の名前はル・メニル・シュル・オジェ
サロンの姉妹メゾンの位置づけだそうです。
サロンは単一品種、単一収穫年のシャンパーニュのみを生産。過去100年間で30ヴィンテージしか造らなかった…というと、10年でたった3回だけ!? 毎年造らないとは少なすぎます。
「サロンが造られない年の葡萄はどうなるかといいますと、ドゥラモットになります」と秋本さん。
それじゃ、味は今いちなのかといいますと、香り良し、喉ごし良し、酸味、甘味のメリハリあり。バランス抜群で凄く美味しい!もうこれで充分(すぎる)でございます。
日本酒でいうと、大吟醸の味が今いちだったから、下のクラスに落とすみたいな感じ!?(ちと違う。原料で選別ですからね)
そして、次に登場したのが「謎の白ワイン」
こちら↓
ブルゴーニュの2009
本来であれば、村名「ヴォーヌ・ロマネ」が名のれるはずの「オー・レア」区画にある畑。ここでピノ・ノワールではなく「シャルドネ」を栽培。
ヴォーヌ・ロマネに、白のアペラシオンはないため、村名が名のれず大枠の「ブルゴーニュ」という地域名になってしまうのです。
なんでも、当主エティエンヌさんが好奇心から1991年〜白ワイン造りをスタート。2000本だけというレアなキュヴェで「ミネラルとリッチネスが同居した白」なんだそうです。隣の村は白ワインが認められており、土壌が似て、白の適地でもあるとかなんとか。
というわけで「ブルゴーニュ シャルドネ」なんですね。
勿論、赤ワインを造った方が儲かるところ、あえて白!!ふ〜んですね。
資料は、「謎のワイン」が登場するためか、説明は飲んだ後という配慮。先に読むと先入観で飲んでしまいますもんね。飲んだ後に、ワインの資料(裏がシール!)が配られました。工夫です。裏面は地図。
お次が「謎の赤ワイン3種類」
グラスに注ぐ秋本さん。撮影しようと近づいたら、ラベルを反対側に向けられてしまいました。「謎」を死守!?
つづく
撮影/iPhone6
過去Blog●ブルゴーニュの畑は美しい
http://www.yohkoyama.com/archives/24396
http://www.yohkoyama.com/archives/24421
Topics: wine | コメントは受け付けていません。