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December 29, 2014
朝日カルチャー12月の総集編は
朝日カルチャーセンター新宿教室「楽しむ純米酒12月」講座
年内ラストの12月27日ラインナップは8蔵・12種類+純米酒粕をご紹介
▶cool
1広島・富久長「White Beauty Sparkling」
まずは、できたて、搾りたて!シュワッと爽やか、甘すぎない、キレのよい季節限定スパークリングでスタート。酒米は八反錦。
杜氏の今田美穂さんを思わせる!?ハンサムな1本!ラベルもスタイリッシュ
このラベルは発売2年めです→ http://www.yohkoyama.com/archives/60120
ノーマルな黄麹のスパークリングに続き、秋田県は天の戸・白麹を使ったスパークリングを
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2秋田・天の戸「silky白麹」
半径5kmの米と水、人で醸す天の戸の発泡。白麹の青い柑橘のようなキリリとした酸がシャープで楽しい!
なぜ天の戸が焼酎麹で日本酒を造り始めるようになったのか、大海酒造の大牟礼杜氏と森谷杜氏の杜氏同士の技術交流がきっかけとなった話なども紹介
焼酎麹での日本酒造り、天の戸から始まりました。
2011 http://www.yohkoyama.com/archives/34918
2012 http://www.yohkoyama.com/archives/46509
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そして白麹の別バージョン、同じ秋田から
3 秋田・新政酒造 「亜麻猫(白麹)」
すっぱいあまいトロリンとした口あたり、うっとりバランス。普段、日本酒を飲まない人たちが大絶賛する「亜麻猫」ハートを鷲掴み♡しています。
「亜麻猫」の裏面、饒舌です!
白麹といっても設計で違ってくるもんです。
新政さんの高級純米酒粕もお出ししました。皆さんそちらも大感動! そのまますくっておいしい酒粕は少ないですからね。
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お次は、その新政の「シングル酒米」で「木桶」で醸す「やまユ」シリーズ
新政「青やまユ(美山錦100%、木桶仕込み)」
協会最古の6号酵母発祥蔵である新政酒造。
単一品種の酒米だけを木桶で仕込むシリーズが「やまユ」です。今回は「美山錦」をチョイス。
本来の屋号は「佐藤卯兵衛」から「やまウ」ですが、佐藤祐輔だから「やまユ」(関係ないけど、ワタシはやまヨ )
秋田県で一番多く栽培されている酒米は、「秋田酒こまち」ではなくダントツ「美山錦」
そして、10月講座で取り上げた「普通じゃない普通酒」のおさらいも
講座では「米、米麹だけで醸した酒」を集めて試飲。日置桜、辯天娘、初亀、飛良泉と普通酒だけど、とんでも素晴らしい米・米麹だけの酒を全国から集めました。
きちんとした理由があっての普通酒!(本来、普通はいい意味だと思うのですが、世の中のホトンドの普通の酒には、そうでもない酒が多すぎる)
総集編では、獺祭の 普通酒「試(tameshi)」と、これまた珍しい「古酒」をチョイス。これは飲んだことがないでしょ〜〜〜っと思った、とっておきでした(笑)
獺祭の古酒を初めて飲んだのは、上野熟長がいる品川・酒茶論です。そんな長期熟成酒バーの店紹介もしつつ、文字通り「試」しました! 獺祭はどこまでいっても獺祭の味!
4 山口・獺祭 「試」 山田錦で純米大吟醸のみの蔵が造る普通酒って!?
獺祭の「古酒」って!?
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▶cool&hot
5島根・王祿酒造 新酒「超王祿」、熟成「丈径」2012
お米は窒素分が多いと雑味、エグミの多い酒になると言われます。そこで窒素成分を減らすよう栽培要請する蔵多し。とはいえ農家の立場からいえば、粒が小さくなったり、収量が減る恐れにもつながり…。蔵と信頼関係がある農家でなければ「いい酒米」は成り立たないわけです。
そういうお蔵のお酒を適正価格で買うことが重要です!
全国でもたった24の特約店舗でしか販売していない王祿酒造
中でも杜氏名がついた「丈径」は、化学肥料のみならず有機質肥料も制限した田んぼの山田錦を使用。
「新酒」の「超王祿」写真左は富山県産五百万石を使用。最近、評判の高い酒米産地です。王祿酒造の酒は、タンクごとのブレンドは一切なし。加水なし。無濾過。「ストレートな俺を味わってほしい!」という感じをうけます。原酒で勝負のアルコール度数18度over。「超王祿」は開栓した次の日、次の次の日がおぉっという味のりに。初日に飲み干しては惜しい酒。「丈径」は熟成しており、燗にするとグッと映えます。
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▶hot
6奈良・「生もとのどぶ」
にごり酒 今回、唯一の「生もと」のお酒。60度のお燗酒で提供。アツアツでうまい和み燗酒。「どぶのお燗が一番好き!」という女子も。
「大阪の地下街で朝からこれが飲める!」と初かすみ酒房の話題でワイワイガヤガヤ(笑)あの店は安くて気軽でいいですね。*ご興味ある方「初かすみ 大阪」で検索を!
そして、お燗は続くよどこまでも〜♪ で
11月講座の「同じ酒米・山田錦を蔵違いで味わう」会のおさらい。田中農場の山田錦を使用した
農家のフルネームを表ラベルに入れた元祖。これが好きという神亀ファンの男子女子。品のある安定したうまさがあります。
そして!
神亀「昭和五拾八年醸造 大古酒」
ジャーン、ブラインドでお出ししました!
醸造年度と酒米を三択から、当ててもらいました〜。当てた方がいて驚きました
http://www.yohkoyama.com/archives/65180
http://www.yohkoyama.com/archives/65297
http://www.yohkoyama.com/archives/65315
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8 鳥取・梅津酒造「2007年 純米梅酒」
香りが違う、うまみが違う、とろみが違う〜です。
杜氏の梅津さんがおっしゃった「飲んでおいしいお酒、食べておいしい完熟の梅で漬けるのが一番おいしい!」まったくおっしゃる通り。
ホワイトリカーで青い梅を漬けても、そういう味なわけです。
飲んでおいしいお酒が一番!当たりですね!という、感動的な2007年の熟成梅酒で締めくくりました。
純米酒の素晴らしい価値、底力、多様性をあらためて感じた12月講座(忘年会!?)
年始を意識したおつまみをご用意! 砂糖は使っていません。家にありません。
ひたし豆 、黒豆。鈴廣のかまぼこ。金柑。コルニション
二色なます(酢と砂糖不使用。生姜、柚子で)
田作り。松前漬け。くるみ(醤油と酒、味醂とからめて)
最後の皿は、にしん。いぶりがっこ+オリーブオイル+挽きたて黒胡椒。干し柿。プルーン(純米酒煮、生姜とローズマリー風味)。ブルーチーズ。カマンベールチーズ。カマンベールの酒粕漬け。うぐいす豆。えんどう豆
以上、なぜ、「一日一合、純米酒」なのかを皆さんにお伝えしながらの会でした。
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さて、2015年も続きます!
1月講座ですが、3月に予定していた「搾り方違いの純米酒を味わう」を1月にチェンジします。
予定していた蔵の搾りが、思っていたより早かったためです。
仙禽さんが12月中、まんさくの花さんが1月中旬に搾ります。
1つのお酒の「あら」「なか」「せめ」が同時に味わえる機会はなかなかありません。また、面白い中汲みもいろいろ揃えようと思っています!
http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=270489&userflg=0
それに伴い1月講座を2月に、2月講座を3月に変更予定です。朝日カルチャーのHPは1月5日に変更予定です。
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