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October 17, 2015
静岡のお茶を有楽町で頂く
日本茶のリーフ(茶葉)が売れないと言われています。
「荒茶」での取引価格で最高値がつくのは、なんといっても新茶「一番茶」。その後、二番茶、三番茶、四番茶、秋冬番茶と、茶期を重ねるごとに、単価は下がる傾向にあります。
お茶の平均価格は近年、低迷が続いており、生産量が増えても茶農家さんの収入は厳しく、ゆえに生産量は全国的に減少傾向。
そして、とうとう今年、2015年の一番茶は、過去5年で最も低値! 一番茶が低ければ、それに続く二番茶以降も、推して知るべし。日本茶ピンチ!
以前より、日本酒と日本茶は状況が似ている…ことを痛感しておりましたが、とうとう一番茶さえ価格低迷に
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原因はいろいろあります。
昔と違い、飲みものの種類が増えました。
珈琲店が増えれば増えるほど、他の飲み物を飲む機会は減るわけです。
また、今どきの若い子は「日本茶は液体で買うもの」と思っている。とある家庭科の授業で先生がお茶を淹れたら「えっ!?お茶って自分で淹れられるんですか?」と聞いた学生がいたとか。お茶を急須で淹れないお母さんが増え、お茶というとペットボトルというご時世。茶葉を見たことがない若い人が増えました。
お茶は液体で買う時代になったということです。
ですが
昔は「宵越しの茶は飲むな」と言われたもんです。香りは失われ、酸化して色が濁り、味が激まず。
お茶は淹れたてこそ命!
いつ淹れたのかわからないようなお茶は、飲む気にもなれません。ペットのお茶は、味がなんといいますか、「モニャッ」としているのが気になります。
とはいえ、急須がない家が増えたのも事実。
お茶も紅茶もドリップ珈琲も、ガラスの珈琲用サーバーで淹れることが多いようです。
ですが、これを嘆いてもしょうがありません。茶葉で淹れた香り、甘み、うまみ、渋み!その豊かな美味しさに気づく機会をつくること。
お茶の生産量日本一の静岡県さんが、素敵な取り組みを初めています。
有楽町の交通会館地下にある静岡県東京観光案内所では、呈茶timeが12:00からあり、静岡茶が安価で気軽に楽しめるようになっています。
静岡茶の各地の茶葉が勢揃い!
今回は山のお茶で浅蒸しの「天竜茶」をチョイス。
すると、「渋いのがお好みですか? それとも渋くなく、甘いのがお好みですか?」とスタッフの女性の方が尋ねてくれました。好みで温度を変えてくれるというわけです。なんという親切さ! 温度ひとつで味わいが変わることがわかり、日本茶に興味がわきますよね。
天竜といえば、名人・太田昌孝さんの茶葉を使ったロイヤルブルーティーさんの「MASA」も有名です☆
おかわりの差し湯もタイミングを見計らって淹れてくださいました。
日本茶は、きちんとおいしく飲ませてくれる場が非常に少ないので、お茶を誇る静岡県のこういう試みは大歓迎です!
まずは、おいしいお茶を目の前で、淹れて飲ませることから!
お茶はどれも300円。銘菓がつくと400円と良心的価格。
お茶の説明書きです。裏面は「お茶体験施設」紹介あり・
静岡の観光案内も係の方が、親身になって教えてくれます。
お茶はもちろん、野菜もお米もお酒も同じです。売り方は、生産地が一丸になってこそ!
お茶県の皆さま。現地で他所で、リアルな出会いの場をぜひ創出してほしいです。
Topics: ご当地もの, 茶 | コメントは受け付けていません。