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August 30, 2009
日本酒を飲む器。獺祭の提案
日本酒を飲む器はなにか。なにで飲むか。
陶器、磁器、ガラス、漆器…と素材はいろいろ。平盃、ぐいのみ、グラスと形もさまざま。
飲用温度によっても向き不向きがあり、味わいも器によってまったく異なります。
だから日本酒は楽しい!
器は楽しい…というわけで、うちの酒器専用の引き出しを紹介。
これは一部で、ガラス関係は別に収納しています。
伊藤環さんの器をはじめ、お気に入り器たち。白が多いです。
好きな器をお客さまに選んでもらうこともあります。これは人柄が出て面白い!
獺祭の桜井さん、器を考えておられました。
共通意見として「こぼし酒の提供はやめてもらいたい」
こぼし酒というのは、お皿に一合の枡を載せ、枡からあふれるまで注ぐというスタイル。「うちの店ではちゃんと一合(180ml)入れてますよ」という宣言がこのスタイルの始まりだと思うのですが。
今はそれが形を変え、一合ではない枡に注いであったり(計量の意味なし)、枡のなかに小さなグラスを入れてそこに注いでこぼしたり(意味不明)、枡は登場せず、小皿の上にミニグラスを置き、あふれるまで注いだり…。
地酒専門の居酒屋でこのスタイルを見る事が多いです。某県のアンテナショップ内レストランもそうでした。
なにがイヤかといいますと、枡が不潔! 使い捨てならわかりますが、四隅がきれいに洗われていません。
しかもその枡が安い漆塗り風の枡だったりすると、すでに周囲がべたついていることもあります。
そして皿が汚い。いろんな匂いがついています。専用に洗うわけがありません。そんな皿にこぼされた酒がどうして飲めましょう。
皿や枡に入ったグラスの底が信頼ならない。そのグラス、机や棚に今まで置いてなかった? 汚い底にくっついた酒を飲ませるの?
そしてもひとつ、イヤなのが、枡や皿に載ったグラスに注がれてこぼされた場合、グラスの周りに酒がついているため、持つと手がべたべたになること。おしぼりでもふききれない…。日本酒を頼んだことを後悔します。
これじゃあ、丁寧につくられた繊細なお酒は浮かばれません。
だいたいがケチくさい発想から始まった妙なスタイル。その発想、味を大切にするワインの世界じゃありえません。
こぼし酒(怒)撲滅運動!推進中!
皆さんもぜひご一緒に。「こぼさないで」「同じ量をグラスで持ってきて」と。
獺祭さんが飲食店に提案しているのはワイングラス。
よく見ると星印☆がついています。
ここまで注ぐと90mlなのだとか。ちょうど一合の半分量ですね。
お酒を提供される単位は一合の場合が多いのですが、180mlは1人だと多過ぎます。だんだん温度も上昇しますし、へたれてくることも。お燗酒なら盃でさらっと飲まないと冷めてしまいます。
桜井さんいわく「90mlくらいがちょうどいい」
そこでこのグラスを考えたそうです。獺祭 星付きグラス1個945円。お蔵で販売しています。
当たり前ですが手も汚れません。きれいに最後まで飲むことができます。ちょっと試してみたいな…という時には90mlがちょうどいいですね。不思議ですが少ない量で提供されると、次のお酒に進む事ができ、結果たくさん飲めます(笑) 飲食店の皆さん、提供する量、そして器よろしくお願いします。そして値段はお酒の2倍まででお願いします。
熱く説明する桜井さんでありました。この日は全身ユニクロ。
Topics: ご当地もの, 日本酒 | 1 Comment »