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January 5, 2016
伊川健一さんの薪火晩茶。その1
http://www.yohkoyama.com/archives/75453
日本の農が明るい未来へつながる!そう感じた健一自然農園・伊川健一さんとの嬉しい出会い
「薪火晩茶(まきびばんちゃ)」
このお茶のポイントは
1火力は薪を利用。エネルギー源がお茶と同じ山であること。
2冬に摘む「晩茶」であること。
3無農薬無化学肥料栽培であること。
4熱湯で香ばしく簡単に入れられること。
5カフェインが少なく、身体を温める陽性なお茶であること。
他所で作られた肥料や、エネルギーも一切不使用!
すべて ”ひとつの山で完結したお茶” なのです。
オーサワジャパンのフリーペーパー季刊誌 Life is Macrobioticの最新号で書かせてもらいました。
LMはリマ池尻大橋店・新宿店・オーサワジャパン商品取扱い店で配布。PDFでも読めます↓
http://www.ci-kyokai.jp/pdf/LMvol18.pdf
常々、日本酒と日本茶の状況は似ていることを感じます。
近年の日本酒は、いい酒米で原材料「米・米こうじ」だけの、クラフト的な造りの酒が増えました。お酒が足らなくなった人気蔵も登場し、いい酒は一定の評価を得ています。
そのクラフト的な米の酒は、一般に販売されている”マズイ日本酒”とは味が雲泥の差!
味より値段優先の「合成清酒」や「普通酒」は、売上が下がり続けていますが、クラフト的造りをした「特定名称酒」は右肩上がり(微量でも)まさに日本酒は二極化しています。
では同じ「日本」が冠についた「日本茶」はどうでしょう?
茶畑、茶工場が大型化され、品種は「やぶきた」がメイン。慣行栽培は当たり前。深蒸し茶が流行ればみな、その方向。消費者には、茶産地の地域差が感じられにくい状況です。
最も高値をつける新茶・一番茶も、2015年は、とうとう一番茶の値が下がってしまいました(二番茶、三番茶はいうに及ばず)
今、お茶は茶葉(リーフ)ではなく、ペットボトルに入った「液体」で買う時代に突入。急須がない家も多く、「自宅でお母さんがお茶を入れたところを見たことがない」という高校生も。温かい日本茶は、おばあちゃんちか、和食店でしか飲んだことがないといいます。
インスタント食品や肉料理、お菓子は脂肪分が多い洋菓子が増えた現代の食。
アミノ酸たっぷりの緑茶の味は、時代にあっているのでしょうか。
そもそもお茶の原料は「茶」だけですが、合成アミノ酸など調味料入りや、青海苔が入ったものもあり…そのあたりも日本酒とよく似ています。
また、緑茶の中で高級地位にある「玉露」は、温度も難しい(60℃をどう計る?)
”ぬるくて旨味が中心”の味は、淹れ方も、食のパートナーも難しいのです。
「いいお茶」の解釈が、変化しています。
そもそも緑茶が日本茶の主流というのも、近年のこと。
普段飲みは「ばんちゃ」でした。
その「ばんちゃ」の解釈は地域によって差があるので、またややこしいのです。
つづく
●追記
マクロビオティック本・編集者時代からの長い付き合いオーサワジャパン綿貫恭子さんが笑いながら「仙人の薪火番がいるんですよ〜」と教えてくれたことがきっかけ! 会いに行きたくなったのです。
伊川健一さんが薪火晩茶を作るきっかけのおおもとは、葛素麺で有名な坂利製麺所の坂口利勝さん!いい人がいい人をつなぐの法則
仙人、遠くからパチリ
仙人、近くでパチリ、自作の竹製茶器で飲むとまたうまいそうです。
話してみると、どこか同じムードを感じ(笑)
生まれ年を確認したら、
お・な・い・ど・し だった (きゃー)
つづく
Topics: macrobiotic, 茶 | コメントは受け付けていません。