Sidebar Window


Search




Sidebar Window


Sidebar Window


Sidebar Window


Sidebar Window




Topics



Monthly Archives





« 福井・一乗ふるさと料理クラブ「朝倉膳」 | Home | 日経新聞で「いぶりがっこの楽しみ方」 »

獺祭さんの蔵元日記より【 プレミア価格 】

ちょっとビックリしたので、以下↓の後にそっくり転記します。

先日、とある地酒専門店にいた時のこと、入店するなり銘柄を告げるお客様が。お店の人が「売切れです」というと、他に何も目もくれず、すっと去っていきました。
「転売ですね…」と店長ポソリ。確かに、雰囲気が一般客と違いました。増えているそうです。

「十四代」は昔から5倍、10倍が当たり前でした。最近は「新政」もですね。

そんな現状もあり、「厳選日本酒手帖」で高木酒造さんの許可を得て、以下のように書かせていただきました(抜粋)

・幻の酒とよくいうが、今、一般人が最も買うことが難しいのは山形県の「十四代」だろう。
十五代目当主、高木顕統さんが杜氏を務め、デビュー作の「本丸」は美味しさと価格が衝撃的だった。フルーティで清涼感ある香り、品のいい甘みで誰もが吟醸か大吟醸と勘違いした本醸造酒。十四代がきっかけで日本酒に目覚めた人も多い。十四代目の蔵元、高木辰五郎さんは酒米の育種に力を注ぎ、「龍の落とし子」「酒未来」など優れた酒米を育てた。「十四代 中取純吟」は備前雄町、播州山田錦、播州愛山など酒米違いが、純米大吟醸は「七垂二十貫」「龍泉」「龍月」「双虹」がある。十四代に限らず、生か一度火入れというデリケートな酒を造る蔵は、問屋を介さず酒販店と取引するケースが多い。その店は「特約店」と呼ばれ、正規販売店。インターネットの店は特約店から定価で購入し、法外な価格で販売。どのような流通をたどったか解明できず、酒が劣化している恐れが大。

●蔵の希望小売価格(税別)

十四代 本丸 2,000円(1.8l)
十四代 中取純米 2,800円(1.8l)
十四代 純吟 龍の落とし子 3,210円(1.8l)
十四代 純米大吟醸 七垂二十貫 10,000円(1.8l)
十四代 純米大吟醸 龍月 10,000円(1.8l)
十四代 純米大吟醸 龍泉 14,000円(1.8l)

●検索すると→「十四代」

なんと「十四代 七垂二十貫が69800円」という店も。これは儲かりますね(苦笑)。法外な価格に「セール」!?とつけた店も…ううむ。

↓ ↓ ↓
■■■■■    蔵 元 日 記    ■■■■

 旭酒造株式会社 http://www.asahishuzo.ne.jp/

 2016年3月2日 vol.383

========================================

   目  次

◆ 蔵元日記【 プレミア価格 】

========================================

先日、新聞を読んでいて目が釘付けになりました。「人気の
久保田・獺祭も」とあります。読んでみると新事業で東京の
酒問屋のコンタツさんがトランス・コスモスさんという会社
と組んでECサイトで弊社の酒とか有名地酒を販売するとの
こと。(有名地酒って照れるなあ) 要はネット通販でしょ
うから、今更という感じがしますが・・・。佐野屋さんなど
多くの獺祭取扱店がすでにネット通販に載せているわけです
から、あまり新味はないのですが・・・実は価格が・・・・
私どもの希望小売価格の倍ぐらい。

この新事業を発表された東京のコンタツさんという酒問屋さ
んは老舗で有名な問屋さんです。多くの日本酒関連のイベン
トなども開催されていて日本酒業界の方はよくご存知の方や
お取引のある方も多いのではないでしょうか。とにかく東京
の酒問屋としては老舗中の老舗で名門の問屋さんです。
ただ、私どもとは、過去現在ともお取引はありません。

そのコンタツさんが、どこか私どもにもわからないルートで
獺祭を集めて販売される。何となく違和感があって、最初は
業界に知識のないトランス・コスモスさんの独走かと思い、
社長さんに直接電話してみました。

そしたら、「二次取引市場に獺祭はあちこちで出ているので
・・・(なるほど、「二次取引」とこういうプレミア価格の
販売を言うんですか)、今回の件については弁護士とも法的
な相談を密接にしながら進めました」とのこと。
つまり、法的には違法行為とは言えないから好きにするとい
うことですね。

確かに私どもが表示している小売価格は希望小売価格であり、
流通の方に対し「この価格にしろ」と強制するのは再販価格
を拘束しているという形になりかねませんので、私どもとし
てコンタツさんやトランス・コスモスさんにどうこう言うこ
とはできないし、そのつもりもないのですが、「高品質のお
酒を少しでもお手軽な価格で」という理念の下、日夜コスト
管理等に努力している酒蔵としてはあまり面白くないですね。
なにか私どもの血のにじむような努力が無駄になっているよ
うな気がして。。。

また、品質的にも心配であることは確かです。どういうルー
トを通ってコンタツさんの倉庫まで「獺祭」がたどりついた
かわからないわけですから。基本的には「獺祭」は商品(品質)
管理について一定の能力と知識を有しており、獺祭のブラン
ド形成に対して価値観を共有できると信じられるところとの
みお酒を取引するという原則を貫いています。

実は最近、いわゆる二次取引を経て流通したと思しき商品が、
お客様から「品質がおかしい」と酒蔵に持ち込まれる例が増
えています。見てみると、かなり品質の劣化している商品が
多いのですが、購入先と購入価格を聞くと正規店ではなくて
価格も大体三倍!!!
(コンタツさんの名誉のために付記しますとこちらはコンタ
ツさんのお話ではありません。念のため。)

このあたり、旭酒造内部では大きな問題となっています。
今回のコンタツさんは正面切っておやりになっていますが、
例えば日本最大のGMSのイオンさんや傘下のイオン・リカー
さん、近いところでは広島発祥のユメタウンで知られるイズ
ミさん、みんな大体三倍の価格をつけて「獺祭」を売り場に
並べておられます。

皆様、「消費者の味方」というコンセプトを打ち出されて、
消費者のために少しでも安く!というお店であるにもかかわ
らず、獺祭に関しては、私どもからの直接のルートで販売さ
れている三倍もの価格で売るというこの売り方に、私どもと
しては違和感を感じますね。

これぞ「獺祭の光と影」ですね。

◎蔵元日記
  のバックナンバー・配信停止はこちら
⇒ http://archives.mag2.com/0000023022/index.html

Topics: 日本酒手帖2014 | コメントは受け付けていません。

sohbet chat Kadin Sitemap Haber Edirne Tarih Sitemap Somine Mirc