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September 22, 2009
藤田千恵子さんのmini醗酵リンク「田んぼから始まる酒造り」その1
9月5日土曜日17時〜。藤田千恵子さん主宰の醗酵リンクがありました。今年はmini版で少人数での寺子屋式勉強会。米づくりに関わる蔵元3人を呼んで「田んぼから始まる酒造り」をテーマに開催。
米蔵元3人とは
まず、トップバッター。静岡県で喜久醉を醸す青島酒造の青島孝さん。蔵元であり杜氏でもある青島さんが醸す酒は繊細で美しい味。初めて松下米のお酒を飲んだときに、水晶を液体にしたらこんな味になるのでは…と思ったことを思い出しました。
そんな透き通るようなきれいな味「松下米」の純米吟醸、そして純米大吟醸。その味の根幹となる松下米とは、近所の農家、松下明弘さんが不耕起で昔ながらに無農薬栽培した山田錦。有機JAS認定も取得しています。
以前、田んぼを見学させていただきましたが、タニシもわさわさいる健康的な田んぼでした。 その時、撮影した写真を公開しまーす。
健康的な爽やかさでいっぱい!
さてこの日の講演会では、稲の花が咲く様子を微にいり、細に入り詳しく説明を。稲がどのような環境で成長したか、毎日見ているからこそ、酒造りに反映できるという話。
稲の花が咲く瞬間を手で表現する青島さん。
お米が極端に堅かった年、いつもストップウオッチで秒単位で管理して計っている吸水時間を「秒単位ではだめだ」と。自分の感覚で分単位で判断することに。ストップウオッチで計るのをやめてしまったとか。
お米の様子、そしてお米のさわり心地をみて五感で判断。とはいえ、それがあまりにも長い時間だったため、周りからは「大丈夫???」と不安げに思われてしまったそうです。きっと違う世界に入ってしまったように見えたのでしょう。
青島さんは「お米を作っていたからこそ、その判断ができた」といいます。
半年かけて毎日、お米を見ていたからこその判断力だと。マニュアルにたよらず、お米に聞く。
そしてたっぷり水を吸わせたその年のお酒は最高に良い出来だったといいます。
玄米を食べ、褌をはいているという青島さんです。最近の褌ブームに「ようやく時代が追いつきましたね(笑)」と。ええ。
そしてその玄米と精米した白米50%、40%です。きれい! 宝石みたいです。
つづく
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