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August 15, 2018
天の戸・稲の花見2018 田んぼ巡り
20180811「山の日」は、浅舞酒造・天の戸さんの「稲の花見2018 」へ。
この峠から見える浅舞地域に、酒蔵があり、酒米を育てる田んぼがあります。
この土地で、すべての稲を育て、酒を醸しているのです。
それが半径5キロの酒づくり!
「この風景を瓶につめたい」
と杜氏の森谷康市さんは言います。
酒米を担当するグループ「平鹿町酒米研究会」は今年、結成30周年の記念年!
「天の戸 稲の花見2018 」まずは、森谷杜氏が育てる「亀の尾」の田んぼからスタート!
亀の尾は、古い品種で、交配していない原生種。
穂のまわりをノギ(ノゲ)が包み、精米しづらいのも特徴。
ノギは白〜銀色に輝き、風が吹くと、稲が海の波のように流れるように動きだします。
いっせいにキラキラと眩しいきれいな光景が広がるので、遠くからでも「亀の尾」の田んぼだと、すぐにわかるのです。
亀の尾を使った代表的なお酒が「天の戸 亀ノ尾」
こちらの田んぼの稲は 「星あかり」です。
東北電力が開発した寒冷地向きの酒米品種で、栽培は 副杜氏の菅原康晴さんです。
星あかりを使った代表的なお酒が「夏田冬蔵 星あかり」「SILKY」にも使われています。
●2011年blog Silky http://www.yohkoyama.com/archives/34918
そして!
こちらは「吟の精」の田んぼ
栽培しているのは「平鹿町酒米研究会」の会長、御年84歳の武内竹蔵さんです!
「吟の精」は、最近めっきり見ることがなくなりました。作り手が減り、奨励品種から外されてしまい、減ってしまった酒米です。
そして、再び、森谷杜氏の「美山錦」 の田んぼです。
減農薬栽培を10年以上続け、タニシがこんなに復活!
美山錦を使った代表的なお酒が 「Land of Water」
↑田んぼも蔵も全て一望できる峠で、最高峰の35%の秋田酒こまちの純米大吟醸をいただきました。
秋田酒こまちを使った代表的なお酒が、鑑評会に出品する最高峰「天の戸 純米大吟醸35」
IWCでも高得点!https://www.sakigake.jp/news/article/20180518AK0052/
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●天の戸・商品ラインアップ
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「稲の花見2018 」は、それぞれの田んぼの前で、その品種100%で醸した純米酒をいただく田んぼ巡るツアー。単独品種だけを酒にするということは、コーヒーで言うところのシングルオリジンですね。
お米の品種ごとに、ひとりの栽培家がいる。
平鹿町酒米研究会は今年で結成30年!
田んぼで、尊い稲の花を愛でながら、酒米品種の背景と今の状況をお聞きしました。
風と太陽の暑い日差しのもと、稲と同じ環境を味わい、いただく一杯のお酒。
稲、発酵で生み出される生命力溢れる味を、身体で感じる格別な機会。
杜氏いわく、「私たちは稲の種で酒を醸している」
「お米はなにも酒になりたくて、粒をつけるのではない」ということ。忘れがちな視点です。
稲の命が醸されて、日本酒になる!
「命の種を醸して飲むのが日本酒」
その素晴らしさ、ありがたさを感じながら、その地域で完結する日本酒。
米の作り手、醸し手、売り手、飲み手が集結した暑い、熱い、8月11日、山の日でした!
(このあと、平鹿町酒米研究会の30周年を振り返りる会が開催されました)
森谷杜氏に教わったこと&レシピを「ゼロから分かる図解日本酒入門」で紹介しています。
秋田県横手市平鹿町浅舞字浅舞388番地
●天の戸・森谷杜氏がよくわかるblog
2016年1月21日 天の戸の森谷杜氏は五感を大切にする人です
http://syukoukai.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-5ec0.html
Topics: 日本酒 | コメントは受け付けていません。